2017年6月12日にFacebookがニュース購読機能を開発中であるという情報が公開されました。ついに世界一のSNSサイトが広告だけでなくニュースもユーザーに提供しようとしており、またそこから課金される仕組みを作ろうとしているそうです。
目次
1. Facebookのニュース購読機能とは?
世界最大のSNSであるFacebookがモバイルアプリでニュース記事を購入することができる機能を開発中であり、年内に公開できるように開発中であるというニュースが流れました。そのシステムは一定数までは記事の購読は無料であり、ある一定量を超えると課金が必要となるシステムだそうです。
恐らくですがFacebook上で確認したニュースの中で、一押しの記事を見つけたり、また友達にシェアしたいと思った記事はすぐにいいね!やシェアが出来るようになるのだろうとは思いますが、それは今の他のニュースサイトでも既に連携されて実施されていることなので、目新しくはありません。
2. Facebookニュースの目的は広告?
どのようにFacebookでニュースを読むことが他のニュースサイトとは違うメリットを提供できるのか具体的な点は不明となっています。もしかしたら単純に生活情報のプラットフォームを狙っており、Facebookにログインすれば日々の近況報告や友達の状況確認といった通常の使用だけでなく、ニュースの確認、はたまた動画の閲覧などからアマゾンのような買い物まで全て出来るようにしたいのかもしれません。
他方、そのニュースの閲覧履歴や購買履歴はその人の志向を示すものであり、ターゲティング広告を打つにはとても価値が高まる可能性があります。例えば単純に学歴や職業だけでは判別できなかった金融商品に興味があるかどうかは、経済系のニュースや株価のチェック、今後の株価の動きなどを継続的に確認しているかどうかで判別できると思われます。そのような人に単価の高い金融商品や経済情報に特化した広告を出すことによって成約率を高めることが出来るかもしれません。
つまりニュースの閲覧機能についてはユーザー側には他のニュースサイトを訪問してみるより、いつも使っているFacebookで見れるといった単純なメリットしかなさそうと推測しますが、このニュース閲覧の機能によってユーザーの現時点の学歴や職歴で判別しきれなかった志向があぶり出され、確度の高いターゲティング広告を発信できるようになるという、広告主側のメリットが高くなるような気がします。そしてこのサービスは高付加価値となりFacebookは広告主側の企業に高値で売ることができるでしょう。
3. Facebookのニュースの情報元はどこ?
FacebookのニュースはNewsPicksなどのサービスと同じように、各ニュース配信会社からニュースソースを集めて、効率的に閲覧できるようにすると思われます。今流行っているニュースのポータルサイトを作るイメージでしょう。
選択された国と地域のニュースが政治や経済、スポーツや芸能などのジャンルに分かれてパッと閲覧できるのだと思います。このような点は現在あるニュースサイトと差は無いように思います。
ニュース配信側も多くの人にニュースを見てもらい、課金される仕組みを作っていかないと生きてはいけないので、積極的にFacebookにも配信するようになるのではないでしょうか。
4. Facebookのニュース購読機能の値段はいくら?
そして気になるのがFacebookはこのニュース閲覧を一定量超えたら課金型にするということです。配信元は有料でニュースを売っているわけですから、ユーザーから購読料金を取り、ニュース配信会社に分配するといった仕組みを作るのだと思います。
これは新聞など特定の情報を月額4000円支払って定期購読する気にはならないが、月額1500円くらいで必要な情報を効率的に確認できるようなら支払ってもよいという人の層を確保しにいくのだろうと思います。実際にNewspicksは月額1500円の有料会員で収益を上げていますし、同じような価格設定でFacebookも仕掛けてくるのではないでしょうか。
もしくはFacebookのこの機能の目的がユーザーの志向の解析になるとするならここで儲ける必要があまりないので、更に安い価格で提供する可能性はあります。月額1000円を下回る可能性がありますね。安い価格でニュースポータルを作りFacebookユーザーの閲覧を活発化させることが出来れば、広告側で儲けられるので、ニュース配信側に支払うコストさえ賄えればいいということになると思います。
この記事のチャナレはこれだ!
・Facebookがニュース購読機能を開発している
・Facebookは生活に必要な様々な情報・サービスをFacebook上で賄えるようにするといった生活インフラ化を目指している
・Facebookはニュース閲覧履歴を分析することでユーザー個人の志向をかなりの確度で分析し、その個人に合わせたターゲティング広告を打てるようにする
・Facebookニュースの購読機能は恐らくNewspicksといったニュースポータルと同じような機能となる
・Facebookニュースの購読料は他社よりも安く、1000円以下となる可能性もある
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