北朝鮮のミサイル発射が日経平均やマザーズなどの株価に与える影響を過去データから調べてみました!
北朝鮮が7月27日にも新たなミサイル発射実験を行うとCNNが報道しております。前回はアメリカの独立記念日である7月4日にICBMを発射し、アメリカに対して強いメッセージを発信しました。そして今回も金正恩が「(米国に)今後も大小の贈り物を度々送り付けてやろう」と警告を発信しています。
もちろん北朝鮮の動向に一番影響を受けるのは日本と韓国であり、ミサイルの発射実験の影響は日々受けている状況です。そしてこのミサイル発射実験は国内外からの日本への投資という経済の観点でも影響を与えています。
そこで北朝鮮のミサイル発射で日経平均やマザーズなど株価がどのような影響を受けているか過去の数値を整理し、調べてみました。
目次
1. 北朝鮮のミサイル発射による日経平均とマザーズなどの株価の影響:2017年5月29日
2017年5月29日午前5時40分に北朝鮮はミサイル発射実験を慣行しました。日経平均とマザーズのその日を中心とした前後の取引状況を紹介します。
北朝鮮のミサイル発射による日経平均の影響:2017年5月29日
まず2017年5月29日に北朝鮮からミサイルが発射された際の日経平均の動きをご紹介します。
日付 | ミサイル発射時刻 | 日経平均(終値) | 前日比 |
5月26日(金) | ー | 19,686.84 | -126.29 |
5月29日(月) | 午前5時40分 | 19,682.57 | -4.27 |
5月30日(火) | ー | 19,677.85 | -4.72 |
5月29日は月曜日の為、その前の取引は5月26日の前週末の金曜日となります。5月26日は日経平均を前日よりも大きく下げて終了しています。そしてミサイル発射当日も値は下げていますが、下げ幅は改善されていますね。翌日も同じ程度の下げ幅なのでこの5月29日の発射の影響は薄いと思われます。
北朝鮮のミサイル発射によるマザーズの影響:2017年5月29日
次に2017年5月29日に北朝鮮からミサイルが発射された際のマザーズの動きをご紹介します。
日付 | ミサイル発射時刻 | マザーズ指数(終値) | 前日比 |
5月26日(金) | ー | 1,094.45 | +3.76 |
5月29日(月) | 午前5時40分 | 1,097.01 | +2.56 |
5月30日(火) | ー | 1,101.98 | +4.97 |
マザーズにおいては日経平均と反対にミサイルを発射した日に関わらず値を上げています。こちらにおいてはミサイルの影響はあまりないと予測できますね。
2. 北朝鮮のミサイル発射による日経平均とマザーズなどの株価の影響:2017年6月8日
2017年6月8日午前7時42分に北朝鮮はミサイル発射実験を慣行しました。日経平均とマザーズのその日を中心とした前後の取引状況を紹介します。
北朝鮮のミサイル発射による日経平均の影響:2017年6月8日
2017年6月8日に北朝鮮からミサイルが発射された際の日経平均の動きをご紹介します。
日付 | ミサイル発射時刻 | 日経平均(終値) | 前日比 |
6月7日(月) | ー | 19,984.62 | +4.72 |
6月8日(火) | 午前7時42分 | 19,909.26 | -75.36 |
6月9日(水) | ー | 20,013.26 | +104.00 |
2017年6月8日におけるミサイル発射は如実に日経平均に影響を与えていそうです。発射当日は値を下げており、その翌日に大きく反発していますね。
北朝鮮のミサイル発射によるマザーズの影響:2017年6月8日
次に2017年5月29日に北朝鮮からミサイルが発射された際のマザーズの動きをご紹介します。
日付 | ミサイル発射時刻 | マザーズ指数(終値) | 前日比 |
6月7日(月) | ー | 1,123.12 | +15.24 |
6月8日(火) | 午前7時42分 | 1,117.76 | -5.36 |
6月9日(水) | ー | 1,132.15 | +14.39 |
こちらも日経平均と同じように発射当日に値を下げて翌日に反発しています。ミサイル発射の影響で下げていると考えても良いのではないでしょうか。
3. 北朝鮮のミサイル発射による日経平均とマザーズなどの株価の影響:2017年7月4日
2017年7月4日午前9時39分に北朝鮮はミサイル発射実験を慣行しました。日経平均とマザーズのその日を中心とした前後の取引状況を紹介します。
北朝鮮のミサイル発射による日経平均の影響:2017年7月4日
まず2017年7月4日に北朝鮮からミサイルが発射された際の日経平均の動きをご紹介します。
日付 | ミサイル発射時刻 | 日経平均(終値) | 前日比 |
7月3日(月) | ー | 20,055.80 | +22.37 |
7月4日(火) | 午前9時39分 | 20,032.35 | -23.45 |
7月5日(水) | ー | 20,081.63 | +49.28 |
こちらも前回のミサイル発射同様に当日は値を下げて、その翌日に反発していますね。前回のミサイル発射のような値の下げ方はありませんが、少なからず影響は受けていると思います。
北朝鮮のミサイル発射によるマザーズの影響:2017年7月4日
次に2017年7月4日に北朝鮮からミサイルが発射された際のマザーズの動きをご紹介します。
日付 | ミサイル発射時刻 | マザーズ指数(終値) | 前日比 |
7月3日(月) | ー | 1,182.19 | +0.45 |
7月4日(火) | 午前9時39分 | 1,149.62 | -32.57 |
7月5日(水) | ー | 1,157.90 | +8.28 |
こちらも日経平均と同様にミサイル発射当日に値を下げて、翌日に反発しています。こちらも北朝鮮のミサイル発射の影響を多少なりとも受けていると考えてよいでしょう。
4. 北朝鮮のミサイル発射は日経平均とマザーズなどの株価に影響するのか?
北朝鮮のミサイル発射が日経平均やマザーズなど株価に影響するかですが、直近過去3回の北朝鮮のミサイル発射タイミングによるデータたから以下の仮説を考えました。大前提として北朝鮮のミサイル発射はあくまでも実験であり、被害などは出ないと仮定します。
仮説①:北朝鮮のミサイル発射当日は株価を下げる
まず北朝鮮のミサイル発射当日には値を下げている傾向があると言えるでしょう。リスク回避の観点からか売りが目立つような気がします。現在は近くてもEEZ圏内への着弾ですが、もちろん本当にどこか領海内や領土内などに着弾するような事があれば大きく値を下げると推測できます。
仮説②:北朝鮮のミサイル発射翌日は株価を上げる
そして北朝鮮のミサイル発射の翌日は株価を上げる傾向があります。もちろん安全確認がされ、有事になることがないと判断された場合に限ると思いますが、懸念が払しょくされたということで買いが戻るのではないでしょうか。
仮説③:北朝鮮のミサイル発射時刻によって影響が異なる
そして3つ目の仮説が北朝鮮のミサイル発射時刻において影響が異なるのではということです。実際に市場がオープン前後で発射された場合においては値を下げていますが、少し時間が開いていると影響があまりなさそうです。これは北朝鮮のミサイルの情報が出て、状況も把握できた段階で市場がオープンするので、相場の流れに影響を与えないのかもしれないですね。
このような状況から、もし7月27日にミサイル発射がされ、その発射時刻が市場オープン直前からオープン後にかかると、株価に影響を与えて値を下げると推測できます。もし27日に値を下げた場合はその翌日28日には反発すると推測します。
とにかくミサイル発射実験をされないことが一番なので、それを祈るばかりです。
この記事のチャナレはこれだ!
・北朝鮮が7月27日にミサイル発射実験を行う可能性ありとCNNが報道した
・北朝鮮のミサイル発射によって日経平均やマザーズなどの株価に影響が出ている
・北朝鮮のミサイル発射当日は株価を下げる
・北朝鮮のミサイル発射翌日は株価を上げる
・北朝鮮のミサイル発射時刻によって影響が異なる
・とりあえず、発射実験されないことが望ましい
コメントを残す