北朝鮮が崩壊!?そのシナリオと日本・韓国・中国・ロシアの影響は?

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アメリカのトランプ大統領が北朝鮮の横暴に対して、強力な圧力を掛け始めてから1週間程度経ちます。アメリカ軍空母のカール・ロビンソンを北朝鮮近海に派遣しいつでも攻撃出来る体制を整えており、また同盟国にはいつ有事になってもおかしくない旨を伝えて同意を得ている状況です。

そのような中で北朝鮮の金正恩は金日成主席の生誕105周年である4月15日にミサイル発射実験を強行実施しました。結果は失敗に終わり、これをきっかけにアメリカ軍からの攻撃を受けることはありませんでしたが、この実験では中距離弾道ミサイルを使ったとも言われており、米が気にしている大陸間弾道ミサイルを打たないことで米の圧力を避ける狙いと同時に、金日成の記念日にメンツを保つために実施したのではと推測されています。

このことから金正恩には相当なプレッシャーが掛かっていると思われますが、同時に機を狙って核実験は実施するのではとも言われています。有力なのは北朝鮮軍の創立記念日である4月25日などです。

つまり、未だ北朝鮮はアメリカから攻撃を受ける可能性があります。先制攻撃を受けた場合は間違いなく戦争になるでしょう。このような状況を避けるため、現在中国が金正恩を第三国に亡命させ、穏便にこの問題を解決していこうという動きも見えています。

このような北朝鮮の崩壊シナリオの中で、必ず影響を受けるのが北朝鮮を囲む日本、韓国、中国そしてロシアです。この東アジア諸国はいったい北朝鮮の崩壊によってどのような影響を受けるのでしょうか?

1. 北朝鮮がアメリカと戦争をするシナリオ

日本国旗

まず考えられるのが北朝鮮がアメリカから先制攻撃を受けた場合です。この際北朝鮮は死に物狂いで反撃に出ると思いますし、アメリカとの同盟国である日本や韓国を標的として狙うことになると思います。

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日本への影響

日本国旗

①攻撃の被害

北朝鮮は先日の日本メディアに対する記者会見ではっきりとアメリカとの有事の際は日本を真っ先に標的とすると語りました。これは日本へ有事を起こさないためにアメリカを押さえろというメッセージなのかもしれませんが、有事となった場合は間違いなく日本は狙われると思います。米軍基地や原発がある日本は攻撃の対象にし易く、そして歴史的な背景を考えても攻撃対象になりやすいでしょう。

もし核ミサイルを東京に落とされた場合、死者だけで100万人になるのではと想定されます。また核ミサイルを使用しなくても、北朝鮮工作員の生物化学兵器のテロなどが実施されると十万人単位で影響があり、経済もマヒすることになります。

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②北朝鮮難民の受入れ

日本が攻撃されて大きな被害が出た場合、戦争が終了しアメリカが勝つことで北朝鮮からの難民が多く出たとしても実質的な受け入れは難しいのではと思います。もちろん日本には朝鮮総連など北朝鮮系組織があり、また朝鮮系の人々が多く住んでいますが、密入国などはあっても難民認定などをして正式に受け入れるのは非現実的かもしれません。そもそも日本に甚大な被害が出ているので、それどころではないというのが現実なのではないでしょうか。

もちろん日本に大きく被害が出ていない場合は受入れることになると思います。単位としては10~20万人程度なのではないでしょうか。安倍総理も明確に難民受け入れを表明しています。とはいえ、この難民をどこに、そしてどのように受け入れるのかというのが問題となりそうです。もしかしたら、難民居住エリアを提供し、国連に管理してもらう可能性もあるでしょう。

韓国への影響

韓国国旗

①攻撃の被害

北朝鮮は南北国境付近に約102万人の軍人を常時配備していると言われています。アメリカとの有事となった際はこの102万人の軍隊は一気にソウルに向けて攻撃を仕掛けることになると考えられます。また、戦車3500両以上や300ミリ砲などのロケット砲を600門以上を集中配備しており、これらは有事の際に一斉に2500万人都市のソウルに打ち込めるようになっています。

もちろんアメリカ軍はこのソウルが狙われることを考慮して国境付近の北朝鮮軍も並行して攻撃するとは思いますが、常時攻撃の準備をしている北朝鮮軍の方が攻撃開始スピードが速いと想定でき、ソウルへの攻撃を削減するのは限定的だと思われます。

このことからソウルでも有事の際は100万人死者を出す可能性があると言われています。また在韓アメリカ人も10万人程度被害が出るとも予測されています。

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②北朝鮮難民の受入れ

そして大きく懸念されるのが北朝鮮難民がどっと韓国へ流入するのではということです。このケースでは、もしソウルの被害が大きかったとしても、北朝鮮が崩壊した場合は北朝鮮難民が数百万人流入するのではないでしょうか。

この場合、ソウルが壊滅した時点で韓国経済は大きく傾きますが更に難民が流入した場合、間違いなく経済は破綻するのではないでしょうか。もちろん国連などが介入することになりますが、国連のミッションは北朝鮮の再構築ではなく、朝鮮半島の立て直しとなる確率が高いと思われます。

中国への影響

中国

①攻撃の被害

中国においては直接的な攻撃の被害は出ないでしょう。最近の北朝鮮は中国の言うことをきかなくなっている状況であり、北朝鮮が中国を攻撃することはなく、経済的にも北朝鮮から儲かっているわけではないので、北朝鮮が攻撃されても被害はとても限定的な感じがします。

しかし、北朝鮮国境に配備されている中国軍が戦闘に参加し、アメリカ軍と戦う可能性があるとも言われています。北朝鮮国境に配備されている中国軍は朝鮮人部隊であるとも言われており、あまり中央の言うことをきかないそうです。同胞が攻撃されるとなると共に戦う危険性もあり、アメリカと対峙するようになってしまった場合、中国にとっては危機となります。それが中国にとって一番避けたいシナリオでしょう。

②北朝鮮難民の受入れ

中国が懸念しているのは正にこのポイントであるように思います。北朝鮮が戦争状態になった場合、中国にもかなりの数の北朝鮮難民が流入すると思われます。

中国としては難民の流入は阻止したいと考えていると思いますが、先述のように北朝鮮国境に配備されている中国軍は朝鮮人部隊であるので、同胞を助けるために流入を歓迎する可能性もあるでしょう。その際、中国の経済損失は広がると推測されます。

ロシアへの影響

ロシア

①攻撃の被害

有事の際のロシアへの被害は考えられません。むしろアメリカが一番注意するポイントになるのではないでしょうか。ロシアが参戦すると泥沼になるので、決してロシアへの損失にはならないように配慮するはずです。

②北朝鮮難民の受入れ

ロシアは北朝鮮国境を軍隊で固め、がっちり閉めるのではないかと思われます。人道的な観点で一時受け入れはあるかもしれませんが、完全に隔離するはずです。ロシアは明確に受入れない姿勢を打ち出すでしょう。

しかし、ロシアは暗黙の了解として北朝鮮民を極東の中国国境のエリアで労働力として使用しているので、そのロシア人が少なく中国人に脅かされる可能性のあるエリアに北朝鮮難民をあえて流入させる可能性があります。

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2. 北朝鮮の金正恩が第三国へ亡命するシナリオ

金正恩

次に考えられるのが金正恩が第三国に亡命するシナリオです。金正恩が亡命した場合、戦争とならずに済むので各国の被害は局所的になると思われます。難民もある程度は発生するとは思いますが、やはりキーとなるのは北朝鮮が崩壊した後、韓国と統一するのかということです。

韓国と北朝鮮が統一される場合

朝鮮統一

朝鮮半島を統一する場合のコストは世界銀行の試算では約300兆円程度かと言われており、韓国が大部分を負担することになるので、韓国の現在の経済状況で北朝鮮を抱えることは単体では不可能だと考えられます。統一される場合は国連が介入して援助する必要があると思われます。

東西ドイツが統一された際、西ドイツが東ドイツを吸収する形となりましたが、東西の格差もあり統一後長い間不況に悩まされています。今回の韓国と北朝鮮の格差は東西ドイツの時の格差よりもだいぶ大きいので、かなり慎重にならざるおえないと思います。

北朝鮮が継続される場合

北朝鮮

韓国と統一されない場合は、北朝鮮の新政権が単体で建て直しをしなければならなくなります。もちろん国連のサポートはあると思いますが、現在のまま社会主義国としてやっていくのか、民主化するのかでどの国がサポートしていくのか決まるのではないでしょうか。

恐らく政権崩壊後は一時的に軍部の台頭はあるかもしれませんが、統一しない場合はある程度思想は受け継いだ親中寄りの政権ができるのではと予想します。現在の北朝鮮政権内には親米派というものはいないと思えますし、北朝鮮のトップがガラッと変わった際に、現在粛清されている親中派が復活する確率が高いように思えます。

中国はこの親中派をサポートし、経済的な支援を惜しみなくすることで朝鮮半島の半分を実質的に手に入れることになり、国家戦略の大きな前進に繋がるのではないでしょうか。また親米国家との緩衝地帯として継続して利用できることもメリットであると思います。

このようなことから、戦争シナリオ、亡命シナリオどちらに転んでもかなり大きなインパクトが発生することがわかります。どちらかといえば亡命シナリオの方が被害という観点ではよいと思いますが、問題は山積し、日本にとって朝鮮半島の脅威が取り除かれた結果にはならないということでしょう。

しかし、北朝鮮がしっかり管理されることによって安心材料になることは間違いありません。被害が出ない状況で朝鮮半島情勢を一歩前進させ、次のステップに入れることを祈っています。

トランプ大統領についてもっと知りたい方はこちらのまとめ記事をチェック!

この記事のチャナレはこれだ!

・北朝鮮とアメリカが戦争するシナリオは、日本、韓国、中国において多大な影響が出る

・各国は特に難民の受入れによっての問題が多発する

・金正恩が亡命するシナリオでは、亡命後の朝鮮半島が統一されるのか、現状維持なのかで朝鮮半島の勢力図が大きく変わる

・どちらにせよ、ロシアはあまり影響を受けないし、アメリカがロシアへの影響を全力で回避する

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