トランプが韓国に核配備か!?北朝鮮・中国・ロシア・日本への影響は?

スポンサーリンク

中国との首脳会談を実施し、経済面や外交政策面で習近平国家主席に対しかなりの注文を伝えたとされるトランプ大統領。そして北朝鮮への政策を厳しくしないと、アメリカ単独での武力行使を辞さないという姿勢を明確にするため、シリアへの空爆を首脳会談直後に実施しました。

会談での内容とこの強硬な姿勢を前に、中国の習近平国家主席はアメリカとの友好的な路線を探るのではないかと言われています。そして、日米首脳会談でのメディアへの開放時間は終始笑顔で答えています。これは日本との首脳会談では殆ど見られない光景です。明らかに中国はアメリカと友好的な関係を維持していますと世論に伝える意図があります。

このような中、更なる過激な報道がされました。アメリカが韓国に核兵器を配備するかもしれないということです。もしこの配備が実施されれば隣国の緊張は一気に高まることになると予想できます。トランプ政権はいったいどのような意図で韓国に核兵器配備をするのでしょうか?そして実際に配備した場合、中国と日本への影響はどの程度あるのでしょうか?

トランプのシリアへの米軍単独攻撃についてはこちら!

1. トランプは韓国に核配備をする?

核ミサイル

アメリカのテレビ局であるNBCは米国家安全保障会議(NSC)がトランプ大統領に対して、韓国に核兵器を配備するよう進言したと報道しました。この手の報道はかなりガセネタが多いのですが、今回は情報機関や米軍の高官からの情報ソースとなっており、確度が高いものとなっています。

配備する場合はソウル近郊にある在韓米軍基地となるそうです。在韓米軍は1950年代からの冷戦時代に北朝鮮に対する威嚇として短距離の核ミサイルを配備していたそうです。冷戦終結後に撤去されています。

現在韓国では新しい大統領選挙が控えていますが、最有力候補である文在寅は中国と北朝鮮寄りの政策を実施しようとしている人物ですので、大統領になれば大きく反発するに違いありません。もしかしたらトランプ大統領はこの点も見越してこのタイミングでの核配備をリークし、文在寅をけん制している可能性もあります。

文在寅の考える中国・北朝鮮政策はこちら!

今回配備されるとなれば、2度目の核配備となります。配備の目的はこれも同様に北朝鮮の核開発に対する威嚇だということが公では言われていますが果たしてそうなのでしょうか?トランプ大統領が核配備に踏み切る場合、影響を受ける国は以下の国となります。

3. トランプの核配備への影響:北朝鮮

トランプと金正恩

まずは北朝鮮です。これは1950年代と同じく核再配備の主要目的となります。あまり言うこときかずアンコントローラブルになりつつある北朝鮮に対し、すぐに殲滅できる攻撃力を近くに配備することで、今後の北朝鮮の無茶な行動をけん制する狙いがあります。怖いもの知らずの金正恩であっても、自国の存亡の危機が目の前にまで迫ると多少は冷静に判断すると予想出来ます。そして中国が今までのように味方になってくれない可能性もあるので猶更効果はあるのではないでしょうか。




4. トランプの核配備への影響:中国

トランプと習近平

次に中国へのけん制の意味も込められています。今回の米中首脳会談1日目の直後に行われたシリアへの単独攻撃と同様に首脳会談2日目の直後にこの韓国の核兵器配備がリークされています。この2日間に及ぶトランプ大統領からの強烈なメッセージを習近平国家主席はアメリカで受けることとなりました。

現在中国は韓国へのTHAAD配備だけでも猛烈に反発している状態で、THAADどころではない一番恐れる兵器を配備されようとしています。これは中国における東アジア地域の軍事戦略を脅かすものであり、絶対に阻止しなければならない内容です。

今までは単純に強く批判すればどこも中国にはクリティカルな政策を打ってきませんでしたが、今回のトランプ大統領のケースはそうはいかない可能性があります。そこで核配備を阻止するためには、多少なりともアメリカと協同する体制を整えなければなりません。そしてまず最初の協同作業が北朝鮮政策になるのかと思われます。

トランプ大統領は中国との関係に対して、今までアメリカ政府が実施してきた世界の多極化を推進するための対等関係から一歩前に出ようとしているのではないでしょうか。韓国の核配備は、北朝鮮のけん制ではなく中国を監視するための目的の方が強いと思われます。

トランプが実施する対中国政策についてはこちら!

5. トランプの核配備への影響:ロシア

トランプとプーチン

この核配備を行うトランプ大統領に特に反対するのはロシアなのではいでしょうか。冷戦時代においては短距離の核ミサイルを配備したまででしたが、今回の韓国への再配備は技術の進歩からもモスクワも射程範囲に入るような長距離ミサイルを配備する可能性もあります。

先日のシリア攻撃でアメリカとロシアの関係は一触即発状態になっており、その状況の中で韓国に核ミサイルの配備となれば更なる悪化は避けられないでしょう。もちろんシリア攻撃の際はロシア側に被害が出ないように、攻撃の前に通告し退避するように勧告していました。トランプ大統領もプーチン大統領と衝突することはどれほど危険か理解していると思います。それでも世論の反応もあり対北朝鮮及び中国政策を推し進める必要があります。

このことからも、韓国への核兵器再配備になったとしてもロシアは射程に入らないような短距離ミサイルを敢えて選ぶかもしれません。もちろんこれによってロシアがうなずくとは思えませんが最大の配慮をするのではないでしょうか。あくまでも射程は平壌と北京であり、モスクワではないと示すことでロシアとの衝突は避けるはずです。

このポイントを失敗すると、また1950年代の冷戦時代のような関係に突入する可能性があります。冷戦状態になると軍事的観点だけでなく経済面などにおいても機会損失が多く発生してしまうため、世界において大きなマイナスになります。

トランプとプーチンの黒くて深い関係についてはこちら!

6. トランプは日本にも核を配備するか?

トランプと安倍

韓国での核兵器再配備については、韓国世論には好意的に受けている人が多いと言われています。やはり隣国との緊張が高まっている中、核兵器を持つことは様々な事象の抑止力になり、自分たちの身を守ってくれるものとなるようです。

このケースを考えた場合、必ず検討されるのが日本への配備でしょう。日本はアメリカにとって最大の同盟国であり日本列島には多くの在日米軍基地があります。もちろん日本には非核三原則があり核兵器の持ち込みは運搬の経由地であったとしても許されませんが、密約もあるとされ、実際に沖縄の基地には過去に配備されていたといいます。

トランプ大統領なら日本対し核兵器の配備を受け入れるよう圧力を掛けてくる可能性は十分にあります。日本は極東地域におけるアメリカの空母のようなものであり、中国・や北朝鮮、そして中東エリアにおける軍事行動の拠点として機能させており、核兵器配備という更なる強化に乗り出すかもしれません。

現在の日本はアメリカの核の傘によって守られている状態でもあるため、今の安倍政権に明確に反対を伝えることができるのかは不透明です。しかし、この世界で唯一の被爆国として、また平和憲法を世界で唯一持つ国としてのふるまいを実施してもらいたいと思います。もちろんいかなる時代においても、強力な武力保持が最大の抑止力となっており、この考えは理解できますが、また20世紀の過ちに戻らないためにも韓国の核配備は他人事ではないことを認識してもらいたいです。

トランプ大統領についてもっと知りたい方はこのまとめ記事をチェック!

この記事のチャナレはこれだ

・トランプはNSCから在韓米軍への核の再配備を進言されている

・目的は北朝鮮へのけん制だが、中国に対するメッセージの方が強い

・この核配備の仕方によっては、ロシアと旧ソ連時代のような冷戦状態になりかねない

・韓国の配備が決まれば、必ず日本への配備の話になる

・この韓国への核再配備は日本にとっては他人事ではない

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。