トランプがアサドと戦争!シリアへのミサイル発射は中国への脅し?

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以前から各国に対して強い姿勢を示してきたトランプ大統領。ニュース速報でトランプ大統領がアサド政権に対してミサイル攻撃をしたことが報道されました。軍事行動といえば、先日イエメンでのISIS掃討作戦がトランプ大統領の初の軍事行動でしたが、今回が2ヵ国目となります。

しかし、これは単純に2例目の攻撃と考えてはいけません。イエメンの場合は対テロ戦争の一環として武力を誇示したもの。この2例目のシリア攻撃はもっと深い意味を持つ攻撃となっています。それはどのようなことでしょうか?背景にはとても複雑な物事が隠されていそうです。

トランプによるイエメンへの軍事行動についてはこちら!

1. 現在のシリアの状況

シリア

まず現在のシリアの状況からご説明します。シリア・アラブ共和国はトルコやイラク、イスラエルなどのアラブ諸国に囲まれた東地中海に面する国です。とても歴史や文化が豊でアレッポなどの有名な遺跡もありました。アル=アサド一族によって大統領職が受け継がれており、現在の大統領はバッシャール・アル=アサドとなります。

しかし、2011年にエジプトやチュニジアで起こった「アラブの春」と言われる民主化運動の煽りを受け、シリアのアサド政権の独裁体制にも反発の動きが出ました。エジプトなどと違った点は、軍部のクーデターという形が起こらなかったことで反政府勢力とアサド政権の徹底抗戦が始まり、完全に内戦化したことです。

反政府勢力は民主化を推し進めたいアメリカの支援を受けて軍備を増強し、アサド政権に対して攻撃を加えます。一方アサド政権はロシアのサポートをバックに攻撃し続けています。このどちらも譲らない攻撃により、シリアは荒廃しきっています。

これに乗じて入り込んだのがISISです。ISISは両者がにらみ合っている間にシリアの主要都市を攻め落とし、イスラム国を建国するきっかけを作っています。今やシリアは3つの武装勢力により支配されているような状態です。現在のISISは反政府勢力及びアサド政権の攻撃により力を弱めていますが、いまだに多くの拠点を持っている状況です。

2. トランプとシリアの関係は?

トランプとシリア

トランプ大統領の前任であるオバマ大統領はシリア情勢に深く関与し、アサド大統領の独裁体制を終わらせることを最低条件として譲歩することなく反政府勢力を支援していました。これはアメリカが世界の民主化の先頭に立つという強い意志の表れなのかもしれません。

しかし、トランプ大統領は違いました。選挙期間中からシリア問題に関してはオバマ政権時よりも距離を置くとし、シリアの問題はシリアで解決せよという、急に匙を投げるようなスタンスにアメリカを方向転換させようとしていました。

その理由として明確なのはロシアとの関係です。トランプ大統領はロシアとの関係を重視しており、常にロシア寄りの発言を選挙期間中からしていました。時折、ロシアのシリア攻撃についても一定の理解を示す姿勢も見せています。トランプ大統領にとってプーチン大統領との関係が優先事項であり、そのプーチン大統領が支援するアサド政権の敵となる反政府勢力を支援し続けるのはマイナスとなるので、アメリカの民主化支援という形は残しつつも、実質は反政府勢力を見捨てようとしていました。

トランプとプーチンの黒い関係についてはこちら!




3. トランプはどうして急にミサイルを発射?

巡航ミサイル

このような状況の中でトランプ大統領はシリアに巡航ミサイルを発射しました。反政府勢力への武器支援や米軍との合同での攻撃はしばしばやってきましたが、巡航ミサイル発射というアメリカ単独での攻撃はとても意味深であると思います。

理由はこの攻撃前に起こったアサド政権側の攻撃で化学兵器が使用されたということです。この化学兵器の攻撃により、子供や女性などの多くの一般市民が犠牲になっています。この軍事行動に対し、トランプ大統領は火が付いたように会見で怒りをあらわにしました。

そして国連安全保障理事会ではこのシリアでの化学兵器使用を国連に調査権限を持たせ、だれがどのように使用したのか調査しようと提案しました。しかし、常任理事国であるロシアの反対票を受け、この提案は否決されてしまいます。この際にアメリカは単独での軍事行動も辞さないと明確に発言するにまで至っています。

4. このミサイル発射のメッセージとは?

トランプ大統領はもちろん、この化学兵器使用に対して大きな怒りを覚えたことは間違いないと思うのですが、他にもメッセージが隠されていると思います。

トランプとプーチン

まずロシアとの関係です。現在アメリカ国内ではトランプ政権がロシアと選挙期間中から繋がっていると疑義が出ており、FBIまで調査に乗り出している状況です。もともと高くなかった支持率も下がってきている状況の中で、ロシアとの関係を払拭する必要があります。しかし、急に反ロシアへと舵を切るのはとても不自然。この状況の中でこのシリアでの化学兵器使用が公となりました。この問題は世界的な注目度も高く、ほぼ全ての人が化学兵器の使用に反対していると考えてよいことからも、この問題に便乗し正義の強さを持つアメリカの誇示とロシアとの関係の払拭を狙ったのではないでしょうか。

トランプと習近平

そして次に中国との関係です。このアサド政権に対するミサイル発射は中国の習近平国家主席との会談の直後に実施されました。これは中国側にとってとても強いメッセージになったと思います。トランプ大統領はその気になれば、何事においても軍事行動を実施するという姿勢を示しました。

中国とは北朝鮮問題について話がされていると思います。習近平国家主席はトランプ大統領から北朝鮮にもっと経済制裁を実施しろと要求を受けていると思います。北朝鮮をうまくコントロールしたい中国は、あまりこれ以上締め付けるのは得策ではないと考えていますが、もし戦争になった場合、国境を接する中国も被害が出ることが予想でき、それは避けたいと考えています。この状況でのシリア攻撃なので、中国が実施しないならば北朝鮮を単独で攻撃をするぞと脅すメッセージが隠れているに違いありません。中国はこの攻撃を見て、トラン大統領ならやりかねないと思っているのではないでしょうか。

トランプが北朝鮮に先制攻撃する可能性についてはこちら!

とにかく、トランプ大統領にとってはロシアとの関係にうまく距離を取れる良いきっかけになったのでしょう。そして中国に対する北朝鮮政策への威嚇も兼ね備えていると言えます。どちらにせよ、戦争になるのは避けて欲しいです。化学兵器の使用はもちろんあってはならないことですが、これをきっかけに更なる戦火が広がることで被害を受けるのは一般市民です。もし、その強靭な政治力があるのなら、トランプ大統領は今こそプーチン大統領との関係をうまく使い、今のシリアをどういう形で収束させるべきかデザインするべきでしょう。

現在のシリアの状況は、過去のアフガニスタンの状況にとても似ていると言えます。アメリカとロシアの代理戦争の結果、タリバン政権というとんでもない政権が誕生したように、シリアも国が荒廃しきると同じような運命をたどる可能性があるのではないでしょうか。いや、既にたどっていると言えるでしょう。大国の責任はとても重いです。

トランプ大統領についてもっと知りたい方はこのまとめ記事をチェック!

この記事のチャナレはこれだ!

・オバマ政権はアサド政権の独裁を潰す政策をとり続けていた

・トランプはプーチンとの関係を重視し、シリアへの関与を薄める政策を取ろうとしていた

・トランプはロシアとの繋がりの疑義を払しょくしなければならなかった

・ロシアが支援するアサド政権の化学兵器使用をきっかけに、トランプは姿勢を反転させた

・シリアへのミサイル発射は中国の北朝鮮政策への脅しでもある

・トランプは今こそロシアとの関係を上手く使い、問題収束の糸口を探るべき

・どちらにせよ、第二のアフガニスタンにならないように責任を持って行動してほしい

 

 

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