タイのインラック元首相が亡命する為に国外逃亡したとの情報が入りました。現在裁判中のインラック元首相ですが、裁判に出廷せずに逃亡したということです。また裁判に出廷しなかったことで逮捕状が出されています。
インラック元首相の亡命先はどこになるのでしょうか？そしてなぜこのような事態となっているのでしょうか？
1. インラック元首相ざっくり紹介
まずインラック元首相について簡単にプロフィールをご紹介します！
氏名：インラック・シナワトラ
生年月日：1967年6月21日
出身地：タイ サンカムペーン
出身大学：チェンマイ大学政治学部、ケンタッキー州立大学
インラック元首相といえば兄がタイ31代大統領であるタクシン元首相であることでとても注目を集めた方です。インラック元首相は大学卒業後にチナワット一族同族企業のチナワット・ダイレクトリー社に入社しています。そしてその後、アドバンスト・インフォ・サービスの社長やマンチェスター・シティFCの専務取締役などを務めるという経歴の持ち主です。
経営者としての経験を評価され、タイ貢献党の首相候補として2011年のタイ王国国民議会の人民代表院総選挙にて選挙に出馬しました。そしてタイ貢献党は、選挙前より79議席も増やして500議席中265議席を獲得し、過半数を制して勝利しました。また他の5つの党との連立で300議席という安定政権を作ることにも成功しています。そして第36代タイ王国首相となりました。タイで初の女性の首相となります。
しかし、2014年にインラック元首相は国家安全保障会議事務局長の人事に介入したことで憲法違反となり失脚します。その後タイでは2015年に軍事クーデーターが起こりました。
2. インラック元首相はなぜ裁判にかけられた？
そしてインラック元首相はその軍事クーデターの政権で首相在任中にコメ買い上げ制度をめぐり国に多額の損失を与えたとして職務怠慢容疑で暫定議会で弾劾を可決されてしまいます。そして弾劾裁判に掛けられてしまいます。
問題となっているコメ買い上げ制度は、政府が貧しい農村からコメを担保として買い取る融資制度だった。しかし、その価格は市場の最大2倍という高値で、タクシン一族が支持基盤とする農村部に莫大なカネをもたらした一方、汚職が横行し国に多額の損害を与えたとされる。
この問題は自身の支持基盤である農村部の人からお米を高値で買い上げる制度でした。インラック元首相は選挙の際にこれを公約し、当選後実施。そして結果としては国家に5800億円もの損失を出したと言われています。
インラック氏は判決公判で有罪になれば、最長で禁錮10年と政治活動の生涯禁止が科せられる可能性がある。
自分の支持基盤に対して美味しい思いをさせようとする愚策と言っても過言ではないのではないでしょうか。軍事政権による弾劾裁判は公平さに欠けるのかもしれませんが、この愚策に対して怒る気持ちはわかりますね。
3. インラック元首相の亡命先は？逮捕前に国外逃亡！
そしてインラック元首相が裁判に出廷せずに国外逃亡し亡命したのではとの報道がありました。
インラック元首相が国外逃亡
コメ担保融資制度で巨額の損失を出したとして、職務怠慢の罪に問われていたタイのインラック前首相（50）が国外に逃亡した。
なんと裁判に出廷せずに逃亡したといのです！
最高裁によると、インラック氏側からは「激しい頭痛」などを理由に公判に出廷できないと連絡があった。診断書が提出されなかったことから、最高裁は逃亡と判断して逮捕状の発付を決めたという。また、判決の言い渡しは９月２７日に延期された。
激しい頭痛という言い訳で国外に逃亡できるものなんですね。誰か見張ってなかったんでしょうか。もしくはかなり巧妙なやり方で逃亡したのかもしれません。
インラック元首相の亡命先は？
そしてインラック元首相の亡命先についてですが、公表はされていません。
タクシン元首相派のタイ貢献党筋は取材に「彼女は24日に出国しカンボジアに向かった。最終目的地に無事到着した」と述べた。「最終目的地」がどこかは明言を避けた。軍関係筋も出国を確認した。インラック氏は一人息子と一緒に逃亡したもようだ。
これはカンボジアを経由して国外に逃げたということなのだと思います。またその最終目的地についてですが、恐らくシンガポールかドバイと言われています！シンガポールには兄で国外逃亡中のタクシン元首相が滞在していると言われており、またドバイにはタクシン元首相の自宅があると言われています。
この記事のチャナレはこれだ！
・タイのインラック元首相が国外逃亡し亡命したと報道された
・インラック元首相は自分の支持基盤が得をする愚策を実施し、国に5800億の損害をもたらしたことで弾劾裁判にかけられていた
・インラック元首相は激しい頭痛を理由に裁判を欠席し逮捕状が出された
・インラック元首相の亡命先はシンガポールかUAE
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