福島瑞穂が共謀罪審議の投票失敗!?国会の牛歩戦術に意味はあるのか?

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2017年6月15日の朝に共謀罪の趣旨を含む改正組織的犯罪処罰法が参議院で成立しました。今回のこの法案を通過させる為の自民党の強行採決に対し、野党が大きく反発して夜中を通り越して、朝までの審議となりました。

この審議中には金田勝年法務大臣の問責決議議案や内閣不信任案が提出され、共謀罪の審議に入れないように抵抗しましたが、結果的には共謀罪の審議が始まり賛成多数で可決という形となりました。次に衆議院があるのでそこで可決されれば組織的犯罪処罰法は改正されます。

この共謀罪の投票のタイミングでとても興味深いことが起こりました。時間稼ぎのために牛歩戦術をしていた社民党党首の福島瑞穂議員含め3名の投票が無効となったのです。昔から牛歩戦術は国会での審議を遅らせる常套手段ですが、なぜ投票が無効となってしまったのでしょうか?そして現在の国会運営において牛歩戦術というのは意味があるものなのでしょうか?

1. 国会では投票が無効になるルールがある

牛歩戦術

まず知っておかなければならないのが、国会審議での投票の際のルールです。国会における投票が午前0時、つまり投票が始まった日から日付が変わったタイミングで投票が終了していない場合に、その投票自体が全て無効になるというルールがあります。つまり、時間を掛けて投票を行うことによって、可決自体を先延ばしに出来るということになります。

そして提出されている法案は国会の会期中に可決するか継続審議の手続きを行わなければ廃案になるというルールもあります。つまり、国会の会期末まで投票を遅らすに遅らすことができれば、審議されているその法案は廃案となるということです。

2. 牛歩戦術とは?

牛歩戦術

そしてその時間稼ぎで使われる手法が牛歩戦術です。牛歩戦術とはその名前の通り審議内容を投票する段階で投票場所までゆっくりゆっくり進み時間を稼ぐ方法です。投票をする際に長く静止したり後ろにさがると、投票をする意思が無いとみなされて危険扱いとなるため、必ずどこか身体の一部を動かしながら少しづつ前進をします。

この行為を法案を通させたくない野党側全員で行うことで、かなりの時間を経過させ投票を先延ばしにしていくという試みです。

3. 牛歩戦術には他の目的もある?

牛歩戦術は先ほど述べた国会の投票ルールに則って審議を遅らせるのが目的ですが、他にも目的があると言われています。それは賛成票を減らすということです。

国会では議場を一度出てしまうとその会議が終了するまで元の議場には戻れないというルールがあります。そこで野党側が時間を掛けて投票をすることで自分の投票を待つ与党の議員がトイレなどで議場を出ざるおけなくなった際に賛成票を減らすことが出来るのです。

もちろんこの目的はあまり成功するようには思えず、また野党議員もトイレに行きたくなったら議場を出なければならない為、諸刃の剣かもしれませんがこのような目的も牛歩戦術の裏には隠されています。

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4. 牛歩戦術が成功した事例は?

牛歩戦術

そして気になるのが牛歩戦術が成功した事例です。牛歩戦術は1929年の帝国議会で初めて登場した手法のようですが、その際は成功し法案が廃止されたそうです。また1988年の売上税法案の際にも廃案にまでもっていけているそうですが、それは裏で与野党合意がなされたうえでの廃案となるため、牛歩戦術が直接的に廃案にしたものではないそうです。

つまり過去14回の牛歩戦術が実施されている中で殆ど失敗に終わっているということがわかります。ちなみに1992年のPKO法案では5泊6日という長時間の抵抗の末に失敗しています。このことからも成功の確率は極めて低いと言えるでしょう。

5. 議長は投票時間を制限できる?

牛歩戦術

またあまり知られていないのが議長が投票時間を制限できるということです。衆議院では衆議院規則に議長権限で一人当たりの投票時間を制限できるとしており、牛歩戦術を防ぐことができます。問題は今回の共謀罪の審議を通した参議院であり、参議院は議長が投票時間を制限できるという規則はないものの、投票時間を制限した事例があり、今回の共謀罪の投票においても一人2分と投票時間を制限しました。

つまり議長が与党の議員で法案を通したい人物である場合、議長権限で牛歩戦術を無意味なものにすることが出来るということです。正に今回の共謀罪の投票は議長が時間を制限しました。そして結果的に福島瑞穂議員含む3名の議員は、何故か牛歩戦術を行い投票時間が間に合わずに無効とされるという、反対票すらいれられない状態となりました。

6. なぜ牛歩戦術を行うのか?

牛歩戦術

そこで気になるのは、上記ルールがある以上あまり意味をなさない牛歩戦術を何故実施するのかということです。もちろんそれは法案に反対しているというパフォーマンスでしょう。注目され、中継などされている審議があればあるほど自分の立場を明確にし、自己主張するケースが散見されます。今回の福島瑞穂議員含む社民党の議員が行ったことはアピール以上の理由は見当たりません。

結果的に投票が間に合わず無効になるなんて、牛歩戦術をやる以前に恥ずかしいことのような気もするのですが、もうちょっと意味のあることに時間を使って欲しいと心から思います。最近の野党はただただアピールすることに必死で、まともな政策の議論が出来ているのか本当に心配です。特に社民党はふざけているのではないでしょうか。

もちろん大臣も全く理解しておらず、誰も説明できない状態の法案が通ること自体がバカげていると思いますが、与党の戦略的な政権運営という観点では合理的な判断だとも思います。本当に野党がこれを阻止したいなら、与党にならなければならず、与党になるためには国民の信頼を得るような政策を出し、与党の法案の欠点をしっかり指摘していかなければなりません。残念ながら今は森友と加計問題に引っ張られすぎていて、本質見失っているような気がします。今の自民党に好きにさせないように何をしなければならないのか、野党の方々はしっかり考えてもらいたいです。

この記事のチャナレはこれだ!

・牛歩戦術を行う理由は会期末まで審議を終わらさせず、法案を廃案にしたい為である

・国会のルールでは日をまたいでも投票が終わらなかった場合、その投票自体は無効となる

・牛歩戦術はゆっくり進んで投票を行うことだが、その間に静止したり後ろにさがると棄権とみなされる

・牛歩戦術は1929年の帝国議会で初めて登場したが、殆ど成功例がない

・衆議院では議長が投票時間を決める権利を有するが、その権利を有していない参議院議長も投票時間を制限する事例がある

・今回の共謀罪の投票も参議院議長が一人2分の投票時間と制限をした

・福島瑞穂議員含む3名の社民党議員が牛歩戦術を行い、時間オーバーで投票が無効となった

・アピールだけに無駄な時間を使い続ける野党を国民はしっかり見ている

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