アメリカの北朝鮮攻撃の確率が高まっている中で、日本への社会や経済・株価への影響がどのようになるのか気になるところです。
そこでアメリカが北朝鮮を攻撃した場合、日本にとっての影響を考えてみました。
目次
1. アメリカが北朝鮮を攻撃する確率がかなり高まってしまった際の日本への影響
まず、現在に近い状態かもしれませんが、アメリカが北朝鮮を攻撃する確率がかなり高まり、緊張度が最大限になった際について考えます。
社会への影響
まず社会への影響ですが、北朝鮮を攻撃するとなった場合、北朝鮮の反撃も十分に考えられることから、標的になりそうなエリアの住人が避難を目的に移動するといったことが起こるかもしれません。
そして政治的な判断では、現在既に発生していますが防衛の為に色々な武器をアメリカから購入し、有事に備えようとするでしょう。特にこの武器購入はかなりの費用を計上することになると思います。またアメリカは日本へ売る場合は、何かと理由を付けて割増の値段で売る傾向があり、かつ最新型は売りません。つまりアメリカとしては在庫処分で儲けらるということになります。
経済・株価への影響
そして経済や株価への影響についてですが、まず経済面では、もし標的候補エリアに住む住人の非難や移動が始まれば、経済活動自体が落ちこむことになるでしょう。そして日本への観光客も大きく減少すると思います。
また株価に関してはリスク回避の観点から資金は流出するでしょう。現行の北朝鮮のミサイル発射ですら影響がある状況です.
戦争の緊張度が最大限になれば、有事の際の暴落を鑑みて資金を手元に戻したり、他の国の株などに乗り換えることになるのではと思います。
2. アメリカが北朝鮮を攻撃した際の日本への影響
そして次にアメリカが北朝鮮を攻撃した際の日本への影響です。あまり考えたくありませんが、これも社会と経済株価の面で考えてみました。
社会への影響
まず社会への影響ですが、アメリカが北朝鮮を攻撃した際に、北朝鮮ももちろん反撃に出ると思われます。ただアメリカ本土と北朝鮮は距離が遠く、アメリカとしても最優先で本土を狙えることが出来るICBMを攻撃すると思われることから、短・中距離の弾道ミサイルで反撃してくると思います。
つまり北朝鮮の攻撃先はまず在韓・在日米軍基地であることと、損害を最大限にする為の韓国と日本の主要都市の攻撃になると思われます。ソウルに関しては常に攻撃できる準備をしているはずなので間違いないでしょう。そして、恐らく東京にもミサイルをすぐに発射できるようにしているのではと思います。こうなってくると純粋に戦争になるので、街は破壊され死亡者が出てくると思われますし、社会的な被害は甚大となります。
また、もし結果的に日本本土への被害が最小化されたとしても、在日朝鮮人の人たちへの差別が厳しくなったりするかもしれません。また朝鮮半島から難民も多く押し寄せると思いますので、どのように受け入れていくのかも大きな社会課題となると思われます。
そして政治的な観点でも憲法改正などが一気に進むものと思われます。実際に戦争が起こってしまったとなると、自衛でどこまで国を守れるのかということが大きな議題となり、9条はもちろん、徴兵の議論などもされると思われます。また防衛予算が更に大きくなるかもしれませんね。
つまり北朝鮮への攻撃が行われて戦争状態になったら、今まで築き上げてきた社会構造が大きく変わるかもしれません。
経済・株価への影響
経済や株価への影響に関しては言うまでもなく、暴落するものと思われます。そして暴落したタイミングで日本の優良企業は外国資本に買い叩かれるのではないでしょうか。この結末もかなり怖いものになりそうですね。
もし日本本土への被害が最小化されたとしても、株価は暴落すると思われます。そして戦争終結すれば短期間で戻すかもしれませんが、その時は次の社会構造を鑑みた防衛関連の株などが多く買われるかもしれないですね。
3. アメリカが北朝鮮を攻撃したら得をするのはアメリカ?
そしてこのことからもしアメリカが北朝鮮を攻撃したら、一番得をするのはアメリカかもしれないという事実も考えられますね。
北朝鮮への攻撃は現段階でアメリカ本土を大きく脅かすものではありません。あくまでも北朝鮮との隣国である日本と韓国です。もちろん在日・在韓の米軍基地には兵士が多くいますし、東京にもソウルにも多くのアメリカ人が居住していることからも戦争になっては被害が出るかもしれませんが、戦争になる直前のような緊張感はアメリカにとって有益だと思われます。
社会への影響
まずアメリカと北朝鮮の戦争の緊張が高まれば、一番困るのは日本と韓国、そして中国です。
まず日本と韓国に関してはアメリカの協力が無ければ北朝鮮の対応が出来ないと言っても過言ではありません。なのでアメリカのいうことに基本的に従わなければならず、また良好な関係を維持するためにも北朝鮮政策意外のところでも考慮が働くでしょう。
また中国に関しては、北朝鮮への対応という世界世論をバックに強硬に圧力をかけることが出来ています。何かにつけては北朝鮮への制裁が甘いと中国を名指しで批判できている事から見ても、かなりいい口実になっていますね。また中国も戦争は起こって欲しくないので、しっかり従おうとしています。これはトランプ大統領の作戦勝ちといえるかもしれないですね。
経済・株価への影響
こちらの観点でもアメリカは大きく利益を上げることになるかもしれません。実際にこの北朝鮮の緊張が高まるにつれてアメリカの防衛装備が日本と韓国で売れているはずです。そしてTHAADなどの戦略的なミサイルを相手国の費用負担で配備することが出来たり、イージスアショアのような超高額な装備を複数機売ることが出来たりします。
また有事の後で日本の構造に変化が起これば、アメリカの軍需産業はもっと日本に入り込んでくることになると思います。もちろん日本の企業も本格的に防衛装備を作ることになるとは思いますが、技術力からしてアメリカに勝てるまでには相当な時間がかかるでしょう。
また日本の株が暴落した際に、有力株を買い占めにいくのは恐らくアメリカ勢なのではと思います。巨大なアメリカのファンドが買い漁り、日本が安定し始めた頃に売却して巨額の利益を得る可能性はありますね。
このように単純に考えても、北朝鮮への攻撃によって日本の利益になることはあまり考えられません。右傾化にさらに拍車を掛けたい人たちくらいなのではないでしょうか。もちろん北朝鮮にいいようにされるのは防がなければならないですが、戦争以外の方法もあるはずです。
また、結局のところアメリカのメリットが大きいことがわかりますね。この戦争直前といった緊張状態が続けば続くほど、アメリカとしては政治的にも経済的にもプラスになっているような気がします。やはり、アメリカは自分が損をするようなことは絶対にしないですね(笑)。
この記事のチャナレはこれだ!
・アメリカが北朝鮮を攻撃する緊張が高まる時点で、日本の社会経済には影響が出る
・もし有事になれば日本の社会構造に変化が出る可能性がある
・アメリカにとっては政治的・経済的に北朝鮮との緊張状態は有利に働いている
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