北朝鮮の核実験が9月9日に実施されるのではと注目を集めています。9月9日は建国記念日であり、既に核実験の準備は完了したとの報道も出てきました。
アメリカが北朝鮮を攻撃するXデーともいわれる9月9日ですが、実際に北朝鮮は核実験を実施するのででしょうか。
1. 北朝鮮が8月26日に日本海にミサイルを発射
まず8月26日の北朝鮮のミサイル発射実験から振り返ります。
北朝鮮は8月26日に日本海に向けて3発のミサイルを発射しました。当初はグアムに向けてICBMを打つとアメリカに対して警告していましたが、グアム向けのミサイル発射はせずに、あくまでも日本海に向けた3発の飛翔体の発射となりました。
アメリカの分析では短距離弾道ミサイルを発射したとのことでしたが、韓国の分析ではミサイルではなく通常の砲弾であるとの見解を示しています。どちらにせよ、今回の北朝鮮の行動はアメリカを刺激しないように配慮したのではと推測されています。
しかし、その一方でICBMの実験だったのではとも言われています。ICBMは3段階に分裂しながら標的に向かう設計になっており、実験ではその3段階を分離して発射することでそれぞれの欠点などが把握しやすくなるとの見解があります。もしそうだった場合は、ICBMの完成度を高める為の3発のミサイル発射実験ということになります。
国情院はまた、東部、新浦(シンポ)の造船所で7月末から潜水艦を点検する動きが続いている上、ミサイル施設でも活発な車両の動きが捕捉されていると指摘。潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射に向けた準備の可能性がある。
またこのように潜水艦発射弾道ミサイルの発射準備に向けた動きもあるようです。とにかく北朝鮮は来る9月9日の建国記念日に向けて何か仕掛けてこようとしているのは明らかだと思います。
2. 北朝鮮が核実験の準備完了?6回目の実施は9月9日か?
8月28日に北朝鮮が核実験の準備を完了し6回目の核実験を行うのではとの報道がありました。韓国の情報機関である国家情報院の調べであり、北朝鮮北東部の豊渓里(プンゲリ)にある核実験場の2つの坑道について「核実験の準備が完了した」と国会に報告したそうです。
北朝鮮は昨年の9月9日の建国記念日に5回目の核実験を強行して実施しています。その際も世界各国から非難を浴びましたが、9月9日に国の威信を掛けた核実験を実施するというところに意味があると思われます。
昨年、掘削を中断していた別の坑道でも今年4月以降、実験の準備に向けた動きがみられるという。
そしてこの核実験用の新たな坑道を掘削していることからも、6回目の核実験は前回よりも規模が大きいものになる可能性があります。もちろんどのような核実験を計画しているかはわかりませんが、より威力を強めた爆発を実験するかもしれません。
8月26日のミサイル実験がもしICBMの実験であってICBMの完成度を高めるものであった場合、成功していれば核弾頭を運ぶ器となるミサイルは更に性能が上がることになります。また9月9日に核実験を行い、その実験結果から更なる核弾頭の縮小化に成功すれば、本当に核弾頭を搭載して長距離を飛ばせるミサイルを作成できることになる確率が高いといえるでしょう。
兎に角、9月9日の建国記念日は要注意です。必ず何かアクションをしてくると思われます。
この記事のチャナレはこれだ!
・北朝鮮が核実験の準備を完了させたとの報道があった
・北朝鮮は核実験を去年の9月9日にも実施している
・6回目の核実験は前回よりも規模が大きい可能性がある
・北朝鮮は実験で核弾頭を縮小化するデータを入手出来れば更に飛行距離が長いICBMを発射することが可能となる
・9月9日の建国記念日は要注意
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