2017年6月19日に、先日北朝鮮から解放されたアメリカ人大学生が死亡するというニュースがありました。1年以上拘束されていたそのアメリカ人大学生が昏睡状態で急に北朝鮮から解放されるという通常の解放とは考えられない状況であり、何かしら北朝鮮の意図があると思われます。
その北朝鮮の意図とアメリカ人大学生が死亡した原因を推測してみました。
目次
1. 北朝鮮に拘束されていたアメリカ人大学生とは誰?
北朝鮮に拘束されたアメリカ人大学生はオットー・ワームビアさんです。オットー・ワームビアさんは1994年12月12日生まれのアメリカオハイオ州出身です。バージニア大学で商学と経済学を学ぶ学生でした。
2. アメリカ人大学生が北朝鮮に拘束された理由は?
そんなアメリカ人大学生のオットー・ワームビアさんが北朝鮮に拘束された理由は政治宣伝用のポスターを盗もうとしたことがきっかけでした。
オットー・ワームビアさんは中国の観光ツアー会社が企画した年越しツアーで北朝鮮を観光中に滞在先のホテルの壁に貼ってあった政治宣伝ポスターを国へお土産として持って帰ろうとしたそうです。2016年1月2日、帰国の飛行機に乗ろうとした際に北朝鮮当局に拘束されました。
そして同年2月29日に北朝鮮は記者会見を行い敵対行為を認めたと報道。3月16日の北朝鮮の最高裁はこの政治宣伝ポスターを持ち帰ろうとした行為は国家転覆陰謀罪にあたるとして労働教化刑15年を宣告しました。
もちろん北朝鮮国内において政治宣伝ポスターを剥がすという行為がどれほど重罪かということもあるとは思いますが、外貨獲得源として重要な外国人観光客をポスター取った罪で拘束するというのはあまりにやり過ぎな感じがします。そしてそのやり過ぎの背景には、アメリカ人を拘束し人質にとるという意図が明確にあるものと思われます。
3. アメリカ人大学生が北朝鮮から急に解放された理由は?
そしてこの拘束されたアメリカ人大学生が1年以上の拘束期間を経て急に解放されました。もちろんその理由にはトランプ大統領の強硬な北朝鮮政策を少しでも和らげる為に、攻撃のきっかけとなる要素を減らそうとしているということだと思います。人質を開放するという名目で攻撃をされない為にも、北朝鮮は徐々に拘束しているアメリカ人を開放していくことになるでしょう。もちろん全員を解放しては意味がないので交渉すれば解放してやってもいいぞという姿勢を見せる為のものであると思います。
しかし、今回のケースは少し意味合いが違う感じもします。解放されたアメリカ人大学生は解放された際に相当弱っており、会話もままならない状況であったと言われています。北朝鮮側の発表によると2016年3月からボツリヌス症の昏睡状態になっているということで人道的な観点から釈放したということです。つまり、北朝鮮国内で死なれたら非難のきっかけとなり困るので、死ぬ前にアメリカへ返還したということなのでしょう。もしくは違う意図がありそうです。
4. アメリカ人大学生が帰国後に死亡した原因は?
しかし解放されたアメリカ人大学生を調べるとボツリヌス菌の中毒症状は見られないということが発表されました。そして脳の大部分が損傷しているという検査結果を公表し、その数日後である6月19日に死亡しました。
アメリカ人大学生が帰国後に死亡した原因①:北朝鮮による拷問
まず考えられる死亡原因としては北朝鮮側の拷問だと思われます。何かしろの意図がないと拘束はされないと思いますし、拘束する対象は何か情報を持っている人物を選ぶと思われます。アメリカ当局も何かしらの拷問が北朝鮮側から行われたという情報を得ていると言われています。しかし、解放後の検査では何かしらの外傷が見当たらなかったそうです。
ここからは推測ですが、直接的な暴力ではなく精神的に追い詰める拷問が行われたのではないでしょうか。極度にストレスのかかる環境に身を置かれた場合、理性を失い脳にダメージを与えるといわれています。例えば極度に狭い場所に長期間入れられ、身体は縛り付けられ、大音量の意味のわからない演説などをずっときかされ眠らせないなどの拷問ならば外傷なく気を狂わすことは可能です。
アメリカ人大学生が帰国後に死亡した原因②:生物化学兵器の人体実験
また考えられるアメリカ人大学生が帰国後に死亡した原因は、北朝鮮が得意とする生物化学兵器の人体実験でしょう。北朝鮮の生物化学兵器の技術レベルは世界的にみてもかなり高い水準にあると言われており、新たな兵器を製造している可能性は高いです。
またその生物化学兵器の使用対象となるのは欧米人である確率は高く、実際に効果があるのか確かめるために拘束したアメリカ人大学生を利用した可能性があります。もし実際に人体実験の結果でこのような状況になったならば、アメリカの先端技術でも原因が特定できないことを考えると、とても高精度でレベルの高い生物化学兵器が作られたことになります。また、この解放して検査させて原因を特定できなかったという一連の流れも北朝鮮がこの威力を確かめるために意図的に描いたシナリオかもしれません。
とにかく、北朝鮮が何らかの意図があって死亡する前にアメリカ人大学生を開放したのは間違いないと思います。またアメリカ政府側も報道されている内容とは違うメッセージを受け取っていて、かなり慎重に動かざるおえない状況になっているのではないでしょうか。
北朝鮮の生物化学兵器の技術レベルはアメリカやロシアよりも凄い!
この記事のチャナレはこれだ!
・北朝鮮に拘束されたアメリカ人大学生はオットー・ワームビア
・オットー・ワームビアは1994年12月12日生まれのアメリカオハイオ州出身で、バージニア大学で商学と経済学を学ぶ学生
・オットー・ワームビアは北朝鮮への旅行の際に政治宣伝ポスターを持ち帰ろうとした行為で拘束された
・ポスター持ち帰り行為は国家転覆陰謀罪にあたるとして労働教化刑15年を宣告された
・北朝鮮側の発表によるとボツリヌス症の昏睡状態になっており人道的な観点から釈放された
・アメリカ帰国後の検査ではボツリヌス症の症状を確認できなかった
・死亡の原因は北朝鮮の精神的な拷問か生物化学兵器の人体実験の可能性あり
・北朝鮮で身体が大きい欧米人に効くとても高精度でレベルの高い生物化学兵器が作られた可能性がある
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