トランプ大統領は原子力空母カール・ロビンソンを中心とした打撃群を北朝鮮近海へ派遣し、いかなる時でも核実験やミサイル実験などがあった場合はすぐに迎撃すると公言している現在の状況です。金正恩もアメリカによる挑発には武力で対抗し、アメリカ本土に核攻撃を加えると北朝鮮メディアを通して発信しており、東アジアではこれまでにない緊張が続いています。
先日のシリア攻撃から鑑みても、トランプ大統領は本当に武力攻撃に踏み切る確率が高く、アメリカの各同盟国に対して既に攻撃する旨を通達しているとも言われています。事実、オーストラリアの基地から北朝鮮のミサイル発射の監視強化が始まっており、北朝鮮攻撃のXデーが迫っていると言われています。
そのXデーについてですが、なんと4月27日(木)ではないかと各国で報道されており、特に韓国ではソウルが北朝鮮の最優先攻撃対象になっていることからも強い関心が寄せられています。もちろんアメリカが公式に攻撃日時を発表しているはずはないのですが、何故4月27日(木)と予測されているのでしょうか。
目次
1. トランプによる金正恩の「斬首作戦」
先日の記事で説明はしましたが、今回の北朝鮮への攻撃は空爆ではなく金正恩のみを標的とした「斬首作戦」が実施されると言われています。これはアメリカの特殊部隊が北朝鮮に上陸し、1時間程度の最短の時間で金正恩を暗殺して撤退するというかなり難易度の高い作戦であり、国への攻撃ではなく、核開発の意思決定をしている独裁者にのみ標的にしていることを示す作戦です。
このようなことが本当に出来るのかと思うかもしれませんが、実際に2011年5月2日にオサマ・ビンラディンを殺害した作戦と同じだと言われています。オサマ・ビンラディン殺害の際は作戦実施時間は40分という、超がつくほどの短時間で作戦を遂行して見事に成功しており、アメリカ特殊部隊の作戦遂行能力の高さが伺えます。
もちろんいきなり作戦を実施したわけではなく、作成遂行までにはかなりの準備と繰り返しの訓練が実施されたそうです。つまり今回の金正恩の殺害においても、金正恩のいる場所や隠れ家、建物の構造や身辺警護の数など念入りに調査され、実物を想定して建物を作り、訓練を実施してきていると思われます。一度も見たことがない物を本物と同様に作れるくらい確度の高い情報を得ていない限りこの作戦は実施されないと言えます。
オサマ・ビンラディン殺害の時もそうでしたが、内部にアメリカ軍に通じる者がいて、そこから確度の高い情報を得ていると思われます。ビンラディンの際もそのようなスパイが側近であったように、現在の金正恩の側近にアメリカと通じている者がいると思われます。あとは衛星写真の高度解析などを通じて、作戦計画が立てられたと思われます。
2. トランプの攻撃は何故4月27日なのか?
このような状況の中で、韓国などの国々では北朝鮮攻撃の実行日が4月27日(木)だと言われています。この予測の最大の理由は4月27日が新月で真っ暗闇になるということです。
オサマ・ビンラディン殺害作戦の時も同じく、新月の夜に実行されました。理由は月が出ずに真っ暗闇になり、作戦実施の際に使用するステルスヘリのブラックホークがレーダーなどに感知されにくくなるタイミングだからと言われています。
金正恩の「斬首作戦」もオサマ・ビンラディンの時と同様の作戦であると言われていることからも、作戦を実行する絶好タイミングは4月27日(木)の新月であり、このタイミングを逃せばより作戦失敗の確率が高まってしまいますし、次の新月までは1ヶ月後となってしまうことからも、今回の新月のタイミングで実行されるのではと噂されているということです。
3. 金正恩は4月27日をどう対応する?
これだけ4月27日(木)が作戦実行日だと噂されている以上、金正恩はこの前後の日付で姿をくらますと思われます。そして日常的にいる場所からは遠く離れ、側近中の側近のみを身辺につけて雲隠れするのではないでしょうか。金正恩はとても用心深く、自分に近い人間ですら信じずに警戒していると言われています。それくらい警戒心が強い人物ですから、この日は最も注意していると思われます。
とはいえ逆にアメリカ軍もそうなることは予想していると思うので、それを踏まえてどこに隠れるかも分析しシュミレーションしているはずです。そこまでの情報を入手しているということですから、金正恩に相当近い人物がアメリカと繋がっているのではないでしょうか。もしかしたら、金正恩の奥さんが内通している可能性もあります。
4. 中国は4月27日をどう対応する?
また、トランプ大統領から北朝鮮政策に対してかなり圧力を掛けられている中国は、4月27日に作戦が実行された場合、アメリカの作戦を黙認すると言われています。先日の米中首脳会談では、トランプ大統領から習近平国家主席に対して、北朝鮮への先制攻撃について話がされており、習近平国家主席から特に反論はなかったそうです。
現在アメリカと中国は貿易関税の問題で大きく揺れており、トランプ大統領は中国が北朝鮮政策に協力する場合は、貿易に関する交渉を他国よりも有利に進められるようにすると約束したと報道されました。中国にとってみれば、中国の景気を支えているアメリカ市場のアクセスが重要であるのは明らかなので、最近特に言うことをきかない北朝鮮を突き放しにかかると思われます。
もしかしたら、中国国境の近くにあるミサイル発射場所の情報などをアメリカ軍に提供するといった、作戦への協力もあるかもしれません。その場合、北朝鮮の情報はまる裸にされたと言っても過言ではないでしょう。
5. 中国が金正恩の亡命を画策する?
このようなことから、トランプ大統領にとって北朝鮮を攻撃するための包囲網がしっかり出来上がりつつあることがわかります。日本や韓国、オーストラリアといった同盟国だけでなく、中国が協力する形になっています。そして作戦成功確率が高まる4月27日の新月の日が実行日になりそうと噂を立てることで、かなり厳しめに北朝鮮を揺さぶっていると言えます。
もしかすると、この状況を背景に中国が金正恩の亡命を画策し、それを実施させるというシナリオもあるかもしれません。北朝鮮に対しこの説得ができるのは恐らく中国しかいないでしょう。もしこの金正恩の亡命を実現させればどこも被害を受けることなく、アメリカの目的は達成することになります。また、武力を使わなかったことで世論の支持も上がるでしょう。
これはどちらかというと武力をちらつかせるハード外交となりますが、もし亡命を成功させればトランプ大統領の外交手腕がかなり評価されるのではないでしょうか。経済面の交渉で今まで動かなかった中国を動かし、誰も傷つくことなく朝鮮半島から核を排除出来れば、これ以上の成功はありません。
今の金正恩がすんなり受け入れるとは思えませんが、彼にとってももう選択肢がほとんど無い状態と追い詰められていることは事実です。彼が狂気な行動に出れば、韓国や日本にとても大きな被害が出ると予想できます。それはどうしても避けなければならないので、金正恩の亡命こそが一番の解決策だと思います。絶対に戦争だけは避けて欲しいです。
トランプ大統領についてもっと知りたい方はこちらのまとめ記事をチェック!
この記事のチャナレはこれだ!
・金正恩の「斬首作戦」は4月27日の新月と噂されている
・オサマ・ビンラディン殺害作戦の実行日もステルス機がより発見されにくい新月の日
・4月27日前後は金正恩は姿を消すはずだが、アメリカ軍も想定内
・金正恩にかなり近い人間がアメリカ軍と内通している
・中国はアメリカの攻撃を黙認することになっている
・中国から攻撃前に金正恩に亡命を促して戦争を避けるシナリオもあるのでは
・金正恩の亡命こそ、誰も傷つかずにこの問題を解決出来る
・トランプの交渉能力を信じたいが、ビジネスでの失敗は果てしなく多い
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