トランプ政策を文在寅は無視!?北朝鮮や慰安婦、THAADはどうなる?

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現在韓国では朴槿恵(パク・クネ)大統領が罷免され、刑事告訴されるのは間違いない状況となってきています。そのような中で盛り上がっているのは最大野党である「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)議員の次期大統領就任についてです。

恐らく現在の勢いのままにいくと他の大統領候補を引き離し、ぶっちぎりで大統領に当選するであろう文在寅氏でありますが、彼の政策の方向性を考えるとかなり関係諸国は対応が変更されると思います。

もちろん中国や北朝鮮との関係は現在の状況よりも改善されると思いますが、逆にこじれそうなのが対アメリカ外交です。トランプ大統領が推し進めている政策に対し、かなり反対姿勢を打ち出す状況になっています。そこで黙ってないのがトランプ大統領です。恐らくトランプ大統領は強気な交渉を迫ってくると考えられます。文在寅氏はトランプの政策に対しどのように対応するのでしょうか?それに対してトランプ大統領の反応はどのように予想されるでしょうか?

文在寅の今後実施していく政策についてはこちら!

1. トランプ政策:北朝鮮政策

北朝鮮

CNN のHPから引用

まず動きがありそうなのが、トランプ大統領が優先度高く懸念している北朝鮮についてです。文在寅氏はかなりの融和的姿勢を打ち出しており、以前金大中(キム・デジュン)大統領が推進したような太陽政策を引き継ぐものと思われます。この政策を実施することで、現在アメリカや日本が実施している経済制裁の効果が薄まることになり、北朝鮮にとっては願ってもないこと支援が発生することになります。

この政策に対し、トランプ大統領は強く反発すると思われます。トランプ大統領は北朝鮮がアメリカ本土を攻撃する能力を少しでも持つのを阻止しようとしており、武力行使も辞さない構えです。その状況での文在寅氏の太陽政策は北朝鮮の安定的な武力発展を支援するものに繋がる恐れがあり、完全に相反する政策を取ろうとしていることになります。

トランプ大統領はかなり過激なので、北朝鮮支援を行う新政権に対しテロ国家の支援だと公言するかもしれません。そして韓国に対してのネガキャンを実施することになるでしょう。

2. トランプ政策:THAAD配備

THAAD

北朝鮮政策に関連して問題となりそうなのは、米軍が配備しているTHAADミサイルについてです。トランプ政権の意図として、THAADは北朝鮮に対するけん制として配備するものの、中国のけん制でもあると考えられます。それに反発して中国はアメリカに対してではなく、韓国に経済面での厳しい制裁を与えている状況です。

文在寅氏はこの中国関係を改善することをすぐに着手すると思われ、特にTHAADの配備については取り止める可能性があります。この政策を実施すれば一気に中国との関係は改善されるでしょう。しかし、トランプ大統領が黙っていないと思われます。

もし文在寅氏がミサイル配備を反対した場合、在韓米軍が居なくなるということはありませんが、北朝鮮政策に対して韓国を無視して対応しようとする可能性があります。もしそうなった場合、韓国の立場が無くなってしまい韓国は更に北朝鮮に肩入れするようになるのではないでしょうか。

しかし、この政策で得をするのは韓国でもアメリカでもない、中国と北朝鮮です。東アジアの安定という観点からすると米韓が協力しないという不利益は大きなものとなると思います。




3. トランプ政策:慰安婦問題

慰安婦像

そしてトランプ政権が懸念しているのが日本と韓国の慰安婦像問題です。アメリカの仲介によって朴槿恵政権と慰安婦合意がなされましたが、文在寅氏は破棄すると公約しています。これは多くの韓国国民の支持を得ており、実施しないというわけにはいかないと思います。

日本は文在寅氏就任前に、帰任させていた駐韓大使を韓国へ戻し、状況把握と関係構築を行う方向へと舵を切りましたが、文在寅政権は日本に対して強硬な姿勢を当分は崩さないと思います。そして日韓関係が更に冷え切ることになれば、慰安婦合意の際に仲介したアメリカの立場が無くなるでしょう。

トランプ大統領と安倍政権の関係はかなり良好で、全面的な協力姿勢を示していることからもトランプ政権は日本寄りの姿勢を出すのではないでしょうか。しかし、本音を言うと慰安婦合意はアメリカにとってどうでもよいことで、対中国、対北朝鮮政策にうまく日韓を巻き込めば済む話なので、一転して全く口を挟まない可能性があります。

このように目玉の政策だけでもトランプ政権と文在寅氏とには隔たりがあります。米韓がうまく協力しなくなると、中国と北朝鮮は喜びますが、地政学的に影響を受ける日本には全くおいしい話ではありません。新しい韓国政府がいきなり国民の期待を裏切るような公約とは反対の政策を実施するとは思えないことからも、トランプ政権とぶつかることになるのではないでしょうか。トランプ政権は韓国をコントロールできるように、より知韓派のノウハウを借りて、対応をするべきだと思います。今後の展開は日本にとっては要注意です。

トランプ大統領についてもっと知りたい方はこちらのまとめ記事をチェック!

この記事のチャナレはこれだ!

・トランプと文在寅の政策には大きな隔たりがある

・文在寅の北朝鮮政策をトランプは公に非難する可能性がある

・文在寅がTHAAD配備を止めれば、トランプは韓国を無視して北朝鮮政策を行う可能性がある

・日韓関係の中で慰安婦問題が再度盛り上がることになるが、トランプは恐らく距離を置く

・何があっても一番得をするのは中国と北朝鮮であり、一番損をするのは日本

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