2017年9月22日に北朝鮮が太平洋上での水爆実験の実施をほのめかす発言をしました。今までは自国内での核実験でしたが、太平洋上となるとアメリカのかなり強い反発が予想されます。
もちろんアメリカを挑発するための行為ですが、実際に太平洋上の水爆実験はいつ頃行われると想定されるのでしょうか。またどのような方法で実施するのでしょうか。
1. 北朝鮮が水爆実験を太平洋上で実施すると表明
北朝鮮はトランプ大統領による国連安保理での演説に対して強く反発の姿勢を示しました。そして太平洋上での核実験の実施を示唆しました。
金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は21日、北朝鮮を完全に破壊するとしたトランプ米大統領の国連総会演説に強く反発する声明を党中央委員会庁舎で発表した。朝鮮中央通信が22日朝、伝えた。正恩氏は「史上最高の超強硬対応措置を断行することについて慎重に考慮する」と警告した。
トランプ大統領は国連安保理での演説で金正恩のことを「ロケットマン」と揶揄し、これ以上の挑発行為は北朝鮮の完全なる破壊にのみ繋がると強調したことを受け、金正恩はかなり怒っているとみられます。
このタイミングでの金正恩直接の声明の発表も北朝鮮国内では異例といえるものであり、そこにはアメリカに対して強い警告があると言えるでしょう。
北朝鮮の李容浩(リヨンホ)外相は21日(日本時間22日)、国連総会に出席するため訪問中のニューヨークで記者団に対し、「おそらく歴代最大級の水爆の地上試験を太平洋上で行うことになるのではないか」と語った。
そしてこの金正恩の発言を受けて、北朝鮮の外相が太平洋上での水爆実験の可能性を示唆しました。もし太平洋上での実験となれば、アメリカに火をつけることは間違いないでしょう。これ以上のエスカレートはお互いに戦争しかなくなるような気配させ感じさせます。
2. 北朝鮮の水爆実験はいつ頃実施される?
そして気になるのは北朝鮮が太平洋上で水爆実験をするとしたらいつ頃になるのかということです。
基本的に北朝鮮は国家の記念日などに合わせて成果を発表するために、その当日の朝かその記念日の直前に実施する傾向があります。
そして10月10日「朝鮮労働党創設記念日」があります。北朝鮮の祝日の中でもこの労働党創設記念日はかなり重要な記念日であることは確かです。朝鮮労働党の強さを示すためにもこの記念日の前後で実施してくる確率があると言えます。
とはいえ、最近は記念日に関してはかなり注目を集めてしまっており、そこからずらしてミサイル発射実験などを行っているので10月10日以降で実施するのではないかと想定します。とはいえキーになるのは10月10日であり、この祝日の前後は要チェックです。
3. 北朝鮮の太平洋上での水爆実験の実施方法は?
そしてどのように北朝鮮が太平洋上で水爆実験を行うのかその方法が気になります。
太平洋上ではアメリカやフランスが過去に核実験場を持っていました。しかし北朝鮮はもちろん核実験場などは持っていません。そこで2パターンの実施方法が考えられます。
北朝鮮の水爆実験実施方法①:船舶で運搬し公海上で実施
まず考えられるのは北朝鮮船舶で水爆を運搬し、公海上で実施するという方法でしょう。既にかなりの小型化が進んでいる核弾頭などは船での運搬に関しては容易だと考えられます。
しかし核実験に必要な機材や設備なども運搬するとなるとかなりの規模になり、また水爆実験は規模が大きいことから、その運搬してデータを収集する船舶自体が無事である為の技術があるとも限りません。即席ではかなり難しいのではないでしょうか。
また公海上でアメリカ軍船に検閲を受けることになった場合は核弾頭自体没収される可能性もあるのでまず船での運搬はしないでしょう。
北朝鮮の水爆実験実施方法②:ミサイルを太平洋上に発射
そして考えられるのは核弾頭を積んだミサイルを太平洋上に向けて発射し爆破させるという方法です。
今まではずっとミサイル発射だけの実験でしたが、本当に核弾頭を積んでの実験となると大規模な爆発が発生し、近隣の船舶などに大きな影響を与えることになると思われます。またこの核弾頭を積んだミサイルが日本の上空を飛ぶことになるという不安もあります。
実際の海洋上での水爆実験は以下の映像のようになります。
この実験ではビキニ環礁の小さな島が3つ無くなり、深さ80mのクレーターが出来ています。そして放射能汚染が酷く、60年以上経過してもなお戻れない状態となっているのです。
また北朝鮮として遠方の爆発のデータを取得する技術などは恐らくないことからも、単純にアメリカを威嚇する為だけに、実際に核ミサイルを太平洋上にぶっ放すということをやろうとしていると言えます。
もし本当に北朝鮮がアメリカとのチキンレースの為にこのような愚行を行えば、間違いなく戦争に一歩近づくことになり、更なる悲劇を生むことになると言えるでしょう。このような状態になってまで、なおロシアや中国は北朝鮮の制裁に難色を示しています。もちろん政治的駆け引きの中での判断だとは思いますが、地球規模での危機になりつつあるこの問題を解決に向かわせる為には、大国の責任と協力が必要だと言えます。そろそろ一致団結してもらいたいです。
この記事のチャナレはこれだ!
・北朝鮮が太平洋上での水爆実験を示唆
・北朝鮮の実施タイミングは10月10日前後
・北朝鮮から核弾頭を積んだミサイルを発射して太平洋上で爆発させる方法のみ
・もし爆発したならかなりの放射能汚染が推定される
・日本の上空についに核弾頭を積んだミサイルが飛ぶ可能性あり
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