選挙期間中から北朝鮮にはオバマ前政権とは異なる強硬な姿勢で挑むと明言しているトランプ大統領。北朝鮮は安倍首相が訪米中に挑発的かつ日米両国へのメッセージ性がとても強いミサイル実験を日本海に向けて実施しました。
この行為に対し日本の安倍首相の怒りはもちろんのこと、ひときわ挑発行動を嫌うトランプ大統領は怒り心頭に違いないはずです。このような状況の中で近い将来北朝鮮との戦争に踏み切る可能性はどの程度あるのでしょうか?
1. トランプ大統領が北朝鮮に先制攻撃するとしたら?
北朝鮮は現在アメリカ本土を攻撃できる能力を保有しているという情報があります。トランプ大統領はツイッターで北朝鮮を攻撃することはありえないとしていますが、今後も北朝鮮がアメリカを挑発し続け核ミサイル開発を続けた場合、短気で政治判断をも感情に左右されそうなトランプ大統領が戦争を開始する判断を行う可能性は否めません。
事実、過去のアメリカ大統領であるジョージ・w・ブッシュ大統領は大量破壊兵器が発見されないままにイラク戦争を実施した経緯があります。アメリカはホワイトハウス全体で世界を欺き、自らの意志で戦争を行う可能性と能力を持っているのです。
イラク戦争の場合は軍需産業の利権をバックに戦争を開始したとも言われていますが、ビジネス視点が誰よりも強い大統領であるトランプ大統領が、軍需産業に儲けさせるために挑発を繰り返す北朝鮮を攻撃する可能性は十分にあるのではないでしょうか?
2. 中国の仲介で北朝鮮との戦争を回避することはできる?
北朝鮮を懐柔させるうえでの現在唯一の外交ルートがあるとすれば中国ででしょう。中国は北朝鮮有力筋と太いパイプを持っており、北朝鮮との外交政策こそが日米韓とバランスよく関係を築いてく外交カードになっていると思って間違いないと思います。
日米韓は中国の協力なしで北朝鮮問題を解決するのは難しいと認識しており、北朝鮮側もアメリカとの交渉を持つためには中国の協力が必要と考えています。
しかし、金正男が暗殺されてしまったことで少し状況が変わってきてしまったようです。金正男との関係をとても重要視していた中国にとってこの北朝鮮の行動は逆鱗に触れるものであり、北朝鮮が中国のいうことをきかなくなったと世界的に示す事件となってしまいました。中国が今後どのような外交政策によって北朝鮮との関係を再構築するかは注目ですが、もし中国が匙を投げてしまった場合はとてもやっかいな状況になるに違いありません。
そして現在、アメリカと中国の関係が経済関連で揉めていることを考えると中国がアメリカに積極的に協力するとは考えづらく、現実的に解決策を持ちえないトランプ政権は近い将来極端な政策に舵を切る可能性が否めないのです。
3. トランプ大統領が北朝鮮を抑え込む方法は他にもある?
他に考えられる北朝鮮を黙らせる政策の一つとしては、隣国における軍事力強化によって抑止力を作り出すことでしょう。韓国に配備する予定のTHAADミサイルは北朝鮮の抑止力になりえます。
しかし同様に脅威となる中国の反発がとても強く、配備はスムーズにいかない状況です。また核弾頭を持つ北朝鮮にとってどこまでの脅威になるかは不明です。そうなると隣国の核武装こそが北朝鮮に抑止力になるのではとの考えになるのですが、日本や韓国が核武装した場合、中国はこれに強烈に反発すると容易に想像でき、東アジア情勢を余計に混乱させる可能性があります。
いかなる場合においても現段階で北朝鮮を抑え込む有効な手立てがない状況であるのは間違いありません。オバマ政権時などにも実施されている金融制裁などはある程度効果を示しましたが、核開発の決定的な歯止めにはなりませんでした。
今後も北朝鮮は核開発をどんどん進める可能性は高いでしょう。日本や韓国の隣国にとってはトランプ大統領に対して厳しい北朝鮮制裁を求めていくことになるとは思うのですが、唯一の抑止力となっていた中国との関係がよろしくない今、あまり無茶なことをやってほしくないのが本音ではないでしょうか。
トランプ大統領についてもっと知りたい方はこのまとめ記事をチェック!
今回の記事のチャナレはこれだ!
・イラク戦争のようにホワイトハウス全体で嘘を作り上げ、戦争に踏み切る可能性がある
・中国が抑止力にならなくなると、いよいよ危険
・隣国の軍事力強化は更なる東アジアの混乱を招く可能性がある
・トランプ大統領のツイッターでの発言を信じたい
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