小池百合子の失敗の本質!?彼女のオススメ本と豊洲移転問題の関係は?

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日々議会対応やマスコミ対応などに追われ、とても大変そうな小池百合子都知事。そのような中でも、とても知的に受け答えし、いつも頭の良さが際立っているように思います。語学力も高く、カイロ大卒業のインテリである小池都知事は、かなり読書も好きなようです。

賢い人はやはり本が好きなのですね!ただ本の好みというものはその人の性格や思考を表すと言っていいものです。また、その時々に紹介する本というのは、自身が今まさに課題だと考えていたり、必要だと思ったりした知識が入っているものだと言えるでしょう。

小池都知事は多くの人々に向けてどのような本を紹介しているのでしょうか?

小池百合子都知事のインテリジェンスな経歴はこちら!

 1. 小池百合子が紹介している本とは?

小池都知事が推薦本として色々な場所で紹介しているのが中公文庫から出版されている戸部良一・鎌田伸一・村井友秀共著の「失敗の本質 日本軍の組織論的研究」です!

初版は1984年にダイヤモンド社から出版されているのですが、1991年から中公文庫を出版社とし出されています。とても人気のある本で毎年重版されるそうですが、こうやって小池都知事の推薦書としてさらに注目を集め、現在では約70万部というベストセラーになっているそうです。凄いですね!

また小池都知事以外の方もこの本を愛読書として紹介しており、三菱地所の杉山社長やサントリーの新浪社長、ブラザー工業の小池社長など大企業の社長達が推薦しています。つまり賢いインテリの人々はこの「失敗の本質」を読んで、参考にしているということです!ではこの本はいったいどのような本なのでしょうか?

 2. 「失敗の本質」の内容ざっくり紹介

こちらの本はサブタイトルにもあるように、旧日本軍の敗戦の結果から何故このような敗戦に繋がったという原因を歴史学者などが探っていくという研究論文になります。そしてもちろん戦力や物資量などの敗戦原因は挙げられるものの、それは戦争を行う前から分かっていることで重要ではなく、全てはその前提を踏まえた中で起こった意思決定の失敗にあるとし、その多くの損害と犠牲者を出すまでに至った経緯と原因を組織という観点から分析されたものになります。

ノモンハン事件からミッドウェー海戦、レイテ海戦、沖縄戦などノモンハン事件と主要な太平洋戦争中の敗戦を研究対象としています。この本の面白い点については、何故勝てなかったのか、なぜそのような敗戦を決める意思決定をしたのかということだけではなく、もっと被害を最小化させる敗戦の仕方はなかったのか、どのポイントで敗戦処理に注力していればこのような損害を受けずに済んだのかという観点でも書かれています。

つまり、参謀本部などの上層部の意思決定に問題があるとし、その意思決定に至る過程と判断材料となる情報の質・量を調査し、分析していました。その結果とても面白い事が浮かび上がってきました。

とてもざっくりな話となってしまいますが、どの敗戦した作戦においても本部と現場の情報伝達がうまくいっていなかったことがわかりました。完全に情報の質と量が不足していたのです。

まず情報の質という点では、上層部の楽観主義的な思考が挙げられます。日本軍は強いという意識の中で、まだ大丈夫だろう、なんとかなるだろうという思いが正確な戦況を捉えることを妨害しており、気付いた時には遅かったという状況が生まれていました。そしてその情報をさらなる上層部に伝えるというスピードも遅くなったことを意味しています。情報はスピードと正確さが大事ということがわかります。

そして情報の量という点ですが、これは縦割り組織での派閥争いや出世争いがある中で自分の都合の悪い情報は極力出さないという傾向があり、戦略を考える時や戦局を見極める時に必要な情報量が不足していたことがわかりました。つまり戦場で起こっている事と意思決定をする上層部の認識が大きくずれていたということになります。わかった頃には全て手遅れという状況ばかりだったのです。

この情報の質が低く量が圧倒的に不足していた状況を生んだ原因こそが「組織」にあるという結論です。縦割りの組織に絡む利害関係が正確な情報の伝達を遅らせ、必要な情報量を不足させたことこそが、このような甚大な被害を及ぶ敗戦という結果に結びつきました。

この内容を見ると、もうおわかりですよね!そう、今の役所組織や大企業の組織は旧日本軍と全く同じ状況だと言えるということです!結局、伝統的な日本の組織というのはどうしようもないということがわかります!企業は柔軟に変化してきていますが、役所は全くをもって成長していないと言えるのではないでしょうか?




3. 小池百合子が考える豊洲移転問題の失敗の本質

このようなことから小池都知事は恐らく旧日本軍と同じような状況を東京都政にも見たのではないでしょうか。その内容がとても顕著に表れているのは築地市場の豊洲移転問題でしょう!

石原慎太郎元都知事の時代から推進されていたこの築地市場の移転計画は、今になっていろいろな情報が飛び出してきており、既に建物まで建設された豊洲市場に対してかなり手遅れな問題が浮き彫りになってきています。そしてそのどれもを解決しようとすると莫大な費用がかかり、まさに税金を納めている東京都民は甚大な損害を受けようとしていると言って過言ではないでしょう!

またその豊洲市場の移転には都議会のドンである内田茂議員の関係している建設会社が落札していたり、石原慎太郎元都知事に近い会社が関係しているといわれています。先日、東京都の市場移転を管理していたトップが更迭されましたが、そのような大物を前にして彼が今後役所で出世していくためには、なんとか円滑に進める必要があったのだと思います。遠目から見てもそれぞれ個人の利権と役所組織内での出世争いがあったのが原因としか思えません。これが小池都知事が感じた「失敗の本質」でしょう!

このように、小池都知事が紹介した本には今まさに現在進行形で動いている東京都政の黒い部分がしっかり記載されています。全ての根本的な原因は組織内の慣例と風土なのだということを認識する必要があります。

とはいえ、そう簡単には治らないと思いますよ!一度でも土が付いたら出世できないのが役所組織ですから、役所に入ったら多くの方が出世するための手段を取るに違いありません。そしてこれは役所の人が悪いというのではなく、その上で利権の蜜を吸っている多くの一般企業が原因である事も忘れてはなりません。その蜜、めちゃ甘そうですね!舐めてみたいです!

またこれは日本だけでなく、たぶんどこの国でも同じような気がします。そうなってくるともはやこのような組織の問題は失敗などではなくて、世界の普通として受け入れないといけないのかもしれないですね!「失敗の本質」=「普通」と割り切った方が気が楽ですね。そんな世界嫌ですけどね!

小池百合子についてもっと知りたい方はまとめ記事をチェック!

この記事のチャナレはこれだ!

・小池百合子の愛読書は「失敗の本質」である

・多くのインテリがこの本を愛読している

・日本軍の大損害を受けた敗戦の根本原因は日本の伝統的な組織体系・慣例・風土

・現在の役所や大企業でも同じ状況

・きっと世界どの国でも同じ状況

・「甘い蜜 一度でいいから 舐めてみたい」 

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