森友学園問題で話題となった経済産業省の谷査恵子さんがイタリア大使館一等書記官として異動されました。谷査恵子さんといえば安倍昭恵さんの付き人であり、森友学園側と安倍昭恵さんの間に入ってやり取りをしていた人物です。
この谷査恵子さんの異動に多くの方が疑念を抱いています。なぜかというと谷査恵子さんは経済産業省のノンキャリア官僚であり、ノンキャリア官僚の在外公館への異動はとても異例だからです。
谷査恵子さんはなぜイタリア大使館に異動になったのでしょうか。その理由を考えてみました。
1. 谷査恵子ざっくり紹介
まず谷査恵子さんについて簡単にプロフィールをご紹介します!
氏名:谷査恵子
生年月日:1975年
出身地:大阪府
出身大学:東京大学
谷査恵子さんは大阪府の名門高校である大阪教育大付属天王寺高校を卒業した後に東京大学文学部に進学されます。この時点でエリートコース決定であり、官僚になるにもキャリア側に入れる人物なのですが、「将来管理職になりたくない。現場で近いところで働き続けたい。」ということを理由に国家公務員採用一般試験(国家Ⅱ種)を受験し、ノンキャリア官僚として経済産業省に1998年に入省されます。
経済産業省では国際エネルギーや地球温暖化対策、クールジャパン戦略などを担当していたそうです。そして2013年から2015年末までの3年間の間、安倍昭恵首相夫人の付きの秘書として仕事をされています。この首相夫人付きの秘書になるのはかなりハードルが高いらしく、仕事が出来て英語が堪能な谷査恵子さんが抜擢されたそうです。谷査恵子さんと安倍昭恵さんの関係はとても良かったらしく、多くのツーショット写真が残されています。
そして2016年からは「中小企業庁経営支援部経営支援課連携推進専門官」という立場に就き、この度イタリア大使館一等書記官への赴任が決まりました。
2. 谷査恵子がイタリア大使館へ異動した理由は?
そして谷査恵子さんが在イタリア日本大使館一等書記官として異動することが決まりました。この異動はノンキャリア官僚としては異例であることから話題となっています。なぜ急にこのような人事異動がなされたのでしょうか。
谷査恵子のイタリア大使館への異動の理由①:能力が高く本人の希望があった
ノンキャリア官僚の在外公館赴任が異例であるといっていますが、恐らくそのようなケースが今までにないということではないと思います。実際に過去に比べてノンキャリア官僚であっても能力が高ければ出世しており、課長クラスになるケースもあると思われます。課長クラスになれるということは在外公館一等書記官としての赴任は十分にあり得る話です。
谷査恵子さんは東大出身で頭脳明晰なのは評判高く、また語学も堪能な為在外公館での勤務には全く支障は無いと思われます。このような状況の中で本人が在外公館での勤務を希望した場合、上司の推薦などがあれば行ける可能性があります。つまり、在外公館での勤務のポテンシャルは十分にある人物であり、特に在外公館でのポストの中でも経産省ポストは多いと思われるので、ノンキャリア官僚として行ってもおかしくはありません。
谷査恵子のイタリア大使館への異動の理由②:森友学園問題の口封じ
そして多くの方が考えるのが、谷査恵子さんを森友問題の追及から遠ざける為に物理的に遠い場所に異動させたということです。現在森友問題は佳境入っており、これ以上の失態を出来ない安倍政権側は情報が洩れる可能性のある人物のリスク軽減に追われているような気がします。
谷査恵子さんをイタリア大使館に異動させてマスコミなどから物理的な距離を置かせると共に、イタリア大使館という人気公館に異動させることで本人としても現状に満足させるという手段とり、裏切らないように味方につけるという戦法たど思われます。
首相夫人の付き人は激務であり、それを3年間も全うし、かつ安倍昭恵さんとの関係もかなり良好であった方であることを考えると、もし在外公館での勤務希望があればそれの直後に行かされるのが通常なような気がします。しかし、そこから中小企業庁に異動されていることからも、在外公館での勤務予定は無かったと言えるでしょう。
このことからも今回の谷査恵子さんのイタリア大使館への異動は政権側の意図が働いているような気がします。現状、官邸側は省庁人事に口が出せる立場にあるので、このような指示が飛んでいてもおかしくありません。
とにかく谷査恵子さんは今回の問題で考えてもみなかったような状況に追い込まれていますね。こんなことならキャリア官僚になってた方が良かったかもしれないですね(笑)。
この記事のチャナレはこれだ!
・谷査恵子がイタリア大使館に異動となった
・谷査恵子は東大卒のノンキャリア官僚
・ノンキャリア官僚の在外公館勤務は異例だと言われているが絶対に無いというケースではない
・谷査恵子の人物評価や仕事の能力を考えると在外公館での勤務はあり得る
・しかし安倍昭恵の秘書直後に中小企業庁に異動していることから在外公館勤務の予定はなかったはず
・官邸側の意図が強力に働いている可能性が高い
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