タックスヘイブンの恩恵を受けているリストである「パラダイス文書」が流出し、そこに記載されていた人物が誰なのか注目されていますね。日本人の名前も記載されており、元首相の鳩山由紀夫氏や鳥山明氏の名前が報道されています。
他にも多くの政治家や著名人が記載されていると言われていますので、実際に誰の名前が記載されているのか調べてみました!
目次
1. パラダイス文書とは何?どのように流出した?
まず「パラダイス文書」とは何なのか説明します。
パラダイス文書とは何?
まずパラダイス文書とは世界の政治家や富豪が税金対策の為にバミューダ諸島やケイマン諸島などのタックスヘイブン(租税回避地)にペーパーカンパニーなどを設立して、自国の税金を支払わずに資金を貯めておける仕組みを作った人達の情報が記載されている文書です。
基本的にそのパラダイス文書は政治家や富豪からタックスヘイブンにペーパーカンパニー設立の依頼をされた法律事務所や大手会社設立会社などが作成した書類となります。
それらの会社は依頼主から手数料をとる形で、タックスヘイブンにペーパーカンパニーを設立し管理していたものと思われます。もちろんそこには設立会社の法律顧問としての役割も果たしていると思われます。
どのようにパラダイス文書は流出した?
今回流出した「パラダイス文書」は大手法律事務所アップルビーの内部文書683万件とシンガポールの法人設立サービス会社「アジアシティ」の内部文書56万6千件、バハマ、マルタなど19の国・地域の登記文書604万件だと言われています。
これらはコンピューターのハッキングによって流出しており、ハッカーは政治家や富豪などのやっていることを世の中にばらそうという目的で行ったと思われます。
そしてそのハッキングして取得された情報を公開することによって、マスコミが報道し拡散されているといった状態になっています。
2. パラダイス文書に記載されている日本人や世界の著名人は誰?
そして気になるのは「パラダイス文書」に記載されていた政治家や富豪など著名人の名前ですよね!
パラダイス文書に記載されていた日本人
まずパラダイス文書に記載されていた日本人についてですが主にこの3名が注目されています!
- 鳩山由紀夫元首相
- 内藤正光元民主党議員(元総務副大臣)
- 鳥山明(漫画家)
まず驚きなのは元首相である鳩山由紀夫氏でしょう!首相時代は殆ど功績はなく、歴代で稀に見る最低な首相と烙印を押されている傍ら、しっかり租税回避はしていたというのです!ましてや国民から税金を徴収していたトップの人間が国に税金を払わない為に行動しているのは驚きですね。ただこの租税回避行為を行ったのは政界を引退してからだそうです。
また内藤正光元民主党議員の場合は、議員時代にこの租税回避行為を行っており、そのタックスヘイブンに保有されていた内藤正光元民主党議員の資産は、政治家の資産公開の際には記載されていません。本人は失念していたと言っていますが、明らかに意図的な感じがします。
そして最後に漫画家の鳥山明氏の名前も記載されていたことに驚きです!莫大な印税が入ってきているのでうまく支払う税金を低く抑えようとしたのかもしれませんね。鳥山明氏の名前は不動産投資を行った12人の日本人の一人として記載されていたようです。ちなみにその不動産投資は失敗に終わったみたいですね。
パラダイス文書に記載されていた世界の著名人
またパラダイス文書には世界の著名人も記載されていました!
- エリザベス女王(英国)
- マドンナ(米国)
- ボノ(アイルランド)
- ジョージソロス(米国)
この他にも中南米や中東、アフリカの首相経験者の名前が沢山出ていますね。やはり首相クラスになるとこのようなタックスヘイブンに会社を設立するような話が舞い込んでくるのかもしれません。
それにしてもエリザベス女王の名前が出ていることに驚きました!王室も税金対策をしなくてはならない状態なのでしょうか。またマドンナやボノなどは社会貢献活動を積極的に行っていますが、税金対策も積極的に行っていたことになりますね。
3. パラダイス文書には日本企業の名前も!
そして「パラダイス文書」に記載されているのは個人名ばかりではなく、企業においても税金対策をしていることがわかる情報が分析されています。
現在特定されている日本の企業でいうと以下となります。
- 丸紅
- 日本郵船
- 大阪ガス
大手企業の名前が出ていますね!そして今後分析が更に進めばもっとたくさんの企業の名前が出てきてもおかしくないと思われます。たった3社しかタックスヘイブンで租税回避行為をしようとしていなかったわけではないと思われます。
4. パラダイス文書を追及すると命を狙われる?
また気になるのはこの「パラダイス文書」を分析し、追及をするジャーナリストが命を狙われるのではないかという懸念です。
先日公開された同様の情報である「パナマ文書」について深く追及していたジャーナリストが車が爆発して死ぬという惨事に見舞われています。
これは明らかに事故ではなく暗殺だと思われます。パナマ文書には多くの有力者の名前が記載されていたことからも、誰かに命を狙われてもおかしくありませんでした。
そして今回の「パラダイス文書」についても同様なことが言えます。真実を追及してもらいたいと思いますが、世界の有力者は都合が悪くなると非道な手段を平気でとるので気をつけてもらいたいです。2度とパナマ文書の時のような悲惨な事件が起こらないことを祈ります。
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